商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光言社 |
発売年月日 | 2018/01/19 |
JAN | 9784876562022 |
- 書籍
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小説 預言
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小説 預言
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韓国の小説は久しぶりで、しかもこれはウチ系。物語としては対位法のような二つの筋があり、上糸は米ソの冷戦の悲劇に巻き込まれる韓国人青年の再生の物語であり、下糸は米ソ冷戦を解決に導いた政治的宗教的な父母様の物語がある。そして物語の見せ方としては、『ベンハー』を思わせる。『ベンハー』に...
韓国の小説は久しぶりで、しかもこれはウチ系。物語としては対位法のような二つの筋があり、上糸は米ソの冷戦の悲劇に巻き込まれる韓国人青年の再生の物語であり、下糸は米ソ冷戦を解決に導いた政治的宗教的な父母様の物語がある。そして物語の見せ方としては、『ベンハー』を思わせる。『ベンハー』においてのメッセージが部分的にしか登場しないイエスであったように、この物語のメッセージも同じ立ち位置の文師に集約されている。『ベンハー』においてのイエスよりは、この本においての文師の方がかなりしっかりと登場してくるところはちょっと違うが。 正直に言うと小説としての評価は決して高くはないだろう。プロット自体は結論ありきで急ぎ足であり、主人公も超人的に進化を遂げ当初の面影もおぼろである。それでもなんだかんだ最後まで読ませる力は感じるが、展開自体は古き良きジャンプ漫画を見ているようでもあった。ちなみに黄金期ジャンプは大好きである。 構成としては未熟だと感じざるを得ないが、これが韓国の娯楽小説の水準なのだなとお気楽に受け止めるようにしている。過去に現地語で読んだ韓国の小説では、このような印象を受けなかったこともあるので。それでもこういう形でも文師の足跡を再び見つめ感じられたことは、素直に嬉しかった。そんな喜びで終えよう。 18.1.21
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