商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2018/04/27 |
JAN | 9784309026794 |
- 書籍
- 書籍
背中の地図 金時鐘詩集
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
背中の地図 金時鐘詩集
¥2,750
在庫なし
商品レビュー
0
1件のお客様レビュー
一読、他の作品との違いがわかる。 それまでの「在日」であることの詩でなく、「あの日」に対する詩だからだろうか。 どうしようもない憤りを感じる。 ●ノアの洪水を思わせた東日本大震災の地、東北・三陸海岸は、日本列島を形づくっている本州の背中に当たるところのように私には思える。振り返っ...
一読、他の作品との違いがわかる。 それまでの「在日」であることの詩でなく、「あの日」に対する詩だからだろうか。 どうしようもない憤りを感じる。 ●ノアの洪水を思わせた東日本大震災の地、東北・三陸海岸は、日本列島を形づくっている本州の背中に当たるところのように私には思える。振り返っても自分では見えない、運命の符丁が貼り付いているかのような背面だ。(序詞) ●そうとも、帰ってくる人はなくても日は暮れる。/私の背後で堰を超えた濁流が溢れ/沖合のどこかでか航路を失くした船が一隻/夜陰をついて喉をしぼっている。/遠吠えは尾を引いて/麓の森からも流れている。/道はまっすぐ海へ突き出て/行き着くまえに立ち消える。/その先が原子力発電所だ。(道の理由)
Posted by