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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ブックマン社 |
発売年月日 | 2018/04/15 |
JAN | 9784893088970 |
- 書籍
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認知症鉄道事故裁判
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認知症鉄道事故裁判
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この事故はかなりマスコミの注目を集めて報道されたので、覚えてる。認知症の父が起こした(起こしてしまった)鉄道事故にたいして、どのように社会として対応すべきかが問われた裁判だと思う。 認知症に対して掲げた厚労省の理想と、企業側や一審二審の裁判官の出した認知症に対するイメージの現実...
この事故はかなりマスコミの注目を集めて報道されたので、覚えてる。認知症の父が起こした(起こしてしまった)鉄道事故にたいして、どのように社会として対応すべきかが問われた裁判だと思う。 認知症に対して掲げた厚労省の理想と、企業側や一審二審の裁判官の出した認知症に対するイメージの現実。このギャップは果てしなく深い。 が、それをものともせず最高裁まで戦った著者に敬意を表したい。
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認知症の男性が列車にはねられて亡くなった事故で、鉄道会社側から「同居していたのに、認知症患者を監督していなかった家族が悪い!」ということで720万円の損害賠償を請求されます。事故に遭われた男性、そしてそのご遺族の方々の気持ちを想像すると、胸が詰まります。 なぜ、このような最...
認知症の男性が列車にはねられて亡くなった事故で、鉄道会社側から「同居していたのに、認知症患者を監督していなかった家族が悪い!」ということで720万円の損害賠償を請求されます。事故に遭われた男性、そしてそのご遺族の方々の気持ちを想像すると、胸が詰まります。 なぜ、このような最期を迎えなければならなかったんだろう。 誰が悪かったんだろう。 「徘徊」したご本人か。監視しきれなかったご遺族か。対策を徹底しなかった鉄道会社か(線路に降りられないようにするのは困難ですが)。あるいは、この可能性を予見して対策をとらなかった市や国か。 認知症患者に対しては、危ないから施設に入れるべきだとか、自宅で監視すべきだという意見がしばしば出てきますが、これって認知症ケアの実態、趨勢、人としての尊厳といった視点が全く欠落した、めちゃくちゃな意見なんだな、という思いがさらに深まりました。行動の制約、拘束、という発想は、時代を1970年代にまで押し戻してしまいかねない……という、認知症政策の専門家の言葉が印象に残りました。これ……家族の恥だから、「世間」から覆い隠し、自宅に押し込めて監視する、っていうことです……。 裁判の過程で鉄道会社(JR東海)の対応の酷さが浮き彫りになりますが、これは著者のバイアスを差し引いてなお、酷すぎると言わざるを得ませんね。裁判として負けるわけには行かないのは想像がつきますが、鉄道事業の公益性とか、どう考えていらっしゃるのかしら……なんて、私は思ってしまいました。
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