商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/04/13 |
JAN | 9784163908243 |
- 書籍
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合成生物学の衝撃
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合成生物学の衝撃
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商品レビュー
3.7
27件のお客様レビュー
思っていたのと若干違う内容と視点。 私の頭ではわからない単語がたくさん。わかってはいたけど、未来が怖くなる。
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「合成生物学」って名前からしてインパクトがあります。ピンポイントで遺伝子を改変でき、その形質を100%次の世代に伝えることのできる「CRISPR-CAS9を使った遺伝子ドライブ」というイノベーションから、人類が初めて合成に成功した自力で分裂できる「人工生命」まで、生命科学の最前線...
「合成生物学」って名前からしてインパクトがあります。ピンポイントで遺伝子を改変でき、その形質を100%次の世代に伝えることのできる「CRISPR-CAS9を使った遺伝子ドライブ」というイノベーションから、人類が初めて合成に成功した自力で分裂できる「人工生命」まで、生命科学の最前線が分かります。陰謀論を信じる気はあまりありませんが、技術的にはウイルスの人工合成は可能のようです。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2020/08/blog-post_22.html Amazon↓ https://amzn.to/34n6DVX
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久しぶりのサイエンス関係の本ですが、生命科学の現在の到達点が素人にどの程度理解できるものなのか、興味深く読んでみました。 特に印象に残ったくだりを書き留めておきます。 MITで「遺伝子ドライブ」を研究しているケビン・エスベストの言葉です。 (p71) 遺伝子ドライブは...
久しぶりのサイエンス関係の本ですが、生命科学の現在の到達点が素人にどの程度理解できるものなのか、興味深く読んでみました。 特に印象に残ったくだりを書き留めておきます。 MITで「遺伝子ドライブ」を研究しているケビン・エスベストの言葉です。 (p71) 遺伝子ドライブは、たった一つの実験室での事故が、実験室の外の多くの人々に影響しうる特殊な技術だ。それは科学に対する社会の信頼を破壊しかねない。だからこそ、僕は最良の防衛策は、規制ではなく、すべての科学を公開で進める仕組みを確保することだと考えている。そうすれば、人々は研究全体を眺め、何が起きているかを把握し、科学者が危険なことをしようとしているときは警告する。何をしているのかが分からなければ、 要望することもできない。もし科学が公開で行われれば、事前に問題を特定し、研究が害にならないようにすることができる」 「遺伝子操作」「ゲノム編集」は倫理上の問題はもとより、想定外の生命体を生み出してしまうという自然環境に対するより現実的なリスクを抱えています。また、軍事目的への転用という“デュアルユース”の可能性とも同居しています。 ケビンの提案は対応策としてはひとつの有益な案だと思います。他方、こういった研究が実施される以上は、物理的に「外部に流出する」可能性を「0」にすることはできないでしょう。とすれば、その「流出の影響」を “どこまでリスクとして甘受できるか” という「覚悟」の問題に帰結するように思います。
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