商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京外国語大学出版会/JRC |
発売年月日 | 2018/03/30 |
JAN | 9784904575673 |
- 書籍
- 書籍
インド ジェンダー研究ハンドブック
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
インド ジェンダー研究ハンドブック
¥2,420
在庫あり
商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
東京外国語大学において、著者のゼミ生であった身として改めて読み直す機会を得たが、何度読んでも南アジア地域の女性を取り巻く複層的な社会構造については驚きを禁じ得ない。女性にとっての黄金時代でもあった古代ヴェーダ時代から打って変わり、当該地域において女性は社会的な鎖の中につながれてい...
東京外国語大学において、著者のゼミ生であった身として改めて読み直す機会を得たが、何度読んでも南アジア地域の女性を取り巻く複層的な社会構造については驚きを禁じ得ない。女性にとっての黄金時代でもあった古代ヴェーダ時代から打って変わり、当該地域において女性は社会的な鎖の中につながれているといっても過言ではないだろう。インディラ・ガーンディーやラクシュミー・バーイーといった偉大な女性がいる一方で、デーヴァダーシーやサティー、ダウリーなどのこの地域に特徴的な習わしは女性の立場を悪くする、あるいは悪くする口実になっているものが多く、その多くは実態を性格に把握し切れていない。インド社会は人口の多さや識字率の低い口頭伝承社会という特徴を持つが故に、属人的で俗場的な、インフォーマルな領域が非常に多い。国際社会にインドが飲み込まれて、多くの舞台でインド系人材が活躍している昨今、この地域と国民が持つ前近代的な慣習や価値観は冷静な視点で広く人口に膾炙するべきであろう。
Posted by