商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/04/27 |
JAN | 9784101171548 |
- 書籍
- 文庫
夢の検閲官・魚籃観音記
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夢の検閲官・魚籃観音記
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商品レビュー
3.3
9件のお客様レビュー
「夢の検閲官」わー!もう!オチが!ジワッとこみ上げる。最初は星新一の「おれの一座」を思い出しつつ筒井康隆らしい歪曲、すり替え、抽象化にわははと楽しんでいたら。。素晴らしい。「家族場面」現実でも人は役割を演じているってことを幻想的に時代や場面を飛びながら見せる。読み応えが凄い。「馬...
「夢の検閲官」わー!もう!オチが!ジワッとこみ上げる。最初は星新一の「おれの一座」を思い出しつつ筒井康隆らしい歪曲、すり替え、抽象化にわははと楽しんでいたら。。素晴らしい。「家族場面」現実でも人は役割を演じているってことを幻想的に時代や場面を飛びながら見せる。読み応えが凄い。「馬」エロチックなコメディ。アイデアがまず凄い笑。オチの一言が冴えてる笑。「遥かなるサテライト群」これも良い。渋い。映画映えしそう。「句点と読点」ワロタ。こうやって実験小説に繋がるのか。次の次に収録されている「春」にも繋がってる。 「公衆排尿協会」全人類あるあるの感覚を刺激するドタバタが面白い。ラストの突き抜けっぷりもさすが。「春」読むと元気になる。メタフィクションかつぶやきか、ツイッター誕生前のツイッターみたいな笑。台詞の括弧もなく改行もなく句点もなくガンガン進んでいく文章力も凄い。「魚藍観音記」不謹慎パロディポルノ!ワロタ! 「シナリオ・時をかける少女」原作者が映画版のパロディを書いてる時点で面白いんだが展開の面白さが明後日過ぎて涙出てきた。映画撮影のメタフィクションも面白いのに背景のモブキャラがヤバい笑。こんなこと書いていいの笑!?オチが最低なんだけど「あなたたちのような人たちが存在しているうちは私たち虚構をやってはいけないっていうの。SFをやっちゃいけないの。」は名台詞。「12人の浮かれる男」ドタバタコメディにしてるけどゾッとする。現実だよねこれ。陪審員制度だけじゃなく筒井康隆が手を変え品を変え書き続けている風刺の一つ。
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好きなのはやっぱり『夢の検閲官』だなぁ。 シモ系の話は振り切ってて笑う。ここまで自作のパロディを堕とした作家おらんのでは!
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現実の悲しい出来事を思い出させる要素を取り除こうとする表題作「夢の検閲官」ほか、短編集10編。 表題作目的で読んだのですが、あんまり合わないかな 短編集でもこれだけバラエティに富んだ視点・話題の話が書けるのはすごい。
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