夢の検閲官・魚籃観音記 の商品レビュー
「夢の検閲官」わー!もう!オチが!ジワッとこみ上げる。最初は星新一の「おれの一座」を思い出しつつ筒井康隆らしい歪曲、すり替え、抽象化にわははと楽しんでいたら。。素晴らしい。「家族場面」現実でも人は役割を演じているってことを幻想的に時代や場面を飛びながら見せる。読み応えが凄い。「馬...
「夢の検閲官」わー!もう!オチが!ジワッとこみ上げる。最初は星新一の「おれの一座」を思い出しつつ筒井康隆らしい歪曲、すり替え、抽象化にわははと楽しんでいたら。。素晴らしい。「家族場面」現実でも人は役割を演じているってことを幻想的に時代や場面を飛びながら見せる。読み応えが凄い。「馬」エロチックなコメディ。アイデアがまず凄い笑。オチの一言が冴えてる笑。「遥かなるサテライト群」これも良い。渋い。映画映えしそう。「句点と読点」ワロタ。こうやって実験小説に繋がるのか。次の次に収録されている「春」にも繋がってる。 「公衆排尿協会」全人類あるあるの感覚を刺激するドタバタが面白い。ラストの突き抜けっぷりもさすが。「春」読むと元気になる。メタフィクションかつぶやきか、ツイッター誕生前のツイッターみたいな笑。台詞の括弧もなく改行もなく句点もなくガンガン進んでいく文章力も凄い。「魚藍観音記」不謹慎パロディポルノ!ワロタ! 「シナリオ・時をかける少女」原作者が映画版のパロディを書いてる時点で面白いんだが展開の面白さが明後日過ぎて涙出てきた。映画撮影のメタフィクションも面白いのに背景のモブキャラがヤバい笑。こんなこと書いていいの笑!?オチが最低なんだけど「あなたたちのような人たちが存在しているうちは私たち虚構をやってはいけないっていうの。SFをやっちゃいけないの。」は名台詞。「12人の浮かれる男」ドタバタコメディにしてるけどゾッとする。現実だよねこれ。陪審員制度だけじゃなく筒井康隆が手を変え品を変え書き続けている風刺の一つ。
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好きなのはやっぱり『夢の検閲官』だなぁ。 シモ系の話は振り切ってて笑う。ここまで自作のパロディを堕とした作家おらんのでは!
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現実の悲しい出来事を思い出させる要素を取り除こうとする表題作「夢の検閲官」ほか、短編集10編。 表題作目的で読んだのですが、あんまり合わないかな 短編集でもこれだけバラエティに富んだ視点・話題の話が書けるのはすごい。
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あまり読まない作家だけど、たまに読むとその鬼才ぶりに驚かされます。エロとナンセンスが詰まった短編集。とりわけ、お目当は「魚藍観音記」でした。元ネタは大好きな「西遊記」ですが、筒井康隆の手にかかると、艶本に大変身! 地下鉄に乗っていたので、笑いをこらえるのに苦労しました。いや〜、絶...
あまり読まない作家だけど、たまに読むとその鬼才ぶりに驚かされます。エロとナンセンスが詰まった短編集。とりわけ、お目当は「魚藍観音記」でした。元ネタは大好きな「西遊記」ですが、筒井康隆の手にかかると、艶本に大変身! 地下鉄に乗っていたので、笑いをこらえるのに苦労しました。いや〜、絶品です。
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”筋金入りのツツイスト”じゃないってことが判りました。 自分的には苦手というか、好きじゃない筒井康隆の短編詰め合わせだったw
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それぞれの作品が時代を経て読み継がれていくのはその文体の面白さにつきる。ドタバタな展開の中に主題を見出していく読者の快感も欠かすことは出来ぬと再認識する。作者の引き出し多き短編集ごちそうさま。
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短編集。夢の検閲官とシナリオ時をかける少女が良かった。12人の浮かれる男は元ネタ知ってたらもっと面白いのかな。
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2018052 筒井康隆さんの短編集。 ◯夢の検閲官 ひとが悪夢にうなされないように、夢の検閲官たちが夢を偽装していく姿が、滑稽だけど、本当にこんなひとたちがいたら、夢を見るのも楽しいだろうなと思う。 ◯馬 見た目は女性だけど、馬の様に振る舞う。ちょっと、エロチックでした。...
2018052 筒井康隆さんの短編集。 ◯夢の検閲官 ひとが悪夢にうなされないように、夢の検閲官たちが夢を偽装していく姿が、滑稽だけど、本当にこんなひとたちがいたら、夢を見るのも楽しいだろうなと思う。 ◯馬 見た目は女性だけど、馬の様に振る舞う。ちょっと、エロチックでした。自分が騙されているのか、本当に馬なのか、裸の王様の様な話でした。 他にも、ひたすら句読点のない春なんかは、やはり最後までよく分からないままでした。 全体的にエロチックな作品が多かったけど!あっさりした作風が多い、現代小説の中でも、破天荒なイメージがあり、楽しめました。
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表題作の2作、夢の検閲官・魚籃観音記が秀逸。 夢の検閲官:夢をコントロールさせる検閲官が、息子が自殺してしまった母親の夢を、彼女に与えるショックを和らげる為に、夢に出てくるものを関連するものに変換する。夢は本当に訳の判らないものを見ることがあるが、検閲官のなせるワザなのであろう。...
表題作の2作、夢の検閲官・魚籃観音記が秀逸。 夢の検閲官:夢をコントロールさせる検閲官が、息子が自殺してしまった母親の夢を、彼女に与えるショックを和らげる為に、夢に出てくるものを関連するものに変換する。夢は本当に訳の判らないものを見ることがあるが、検閲官のなせるワザなのであろう。ドタバタ風でありながら、ラストはしんみりするというお話。 魚籃観音記:約20年前に読んでいるのだが、当時はそれ程でもなかったと思うけど、今読むと引き込まれる。有難くも欲情する話。最後に猪八戒主演の続編を書くと書かれているが未だに出ていない。書いて欲しい。 東海道線小田原駅付近で見える白い観音様が魚籃観世音との事。
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