商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2018/03/22 |
JAN | 9784488132088 |
- 書籍
- 文庫
動く標的
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動く標的
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アメリカの作家ロス・マクドナルドの長篇ミステリ作品『動く標的 【新訳版】(原題:The Moving Target)』を読みました。 ここのところミステリ小説はアメリカの作家の作品が続いています。 -----story------------- 私立探偵リュー・アーチャー初登場...
アメリカの作家ロス・マクドナルドの長篇ミステリ作品『動く標的 【新訳版】(原題:The Moving Target)』を読みました。 ここのところミステリ小説はアメリカの作家の作品が続いています。 -----story------------- 私立探偵リュー・アーチャー初登場の記念碑的名作を新訳で贈るハメット、チャンドラーに並ぶ正統派ハードボイルドの雄による傑作! 私立探偵リュー・アーチャーは、石油業界の大物サンプソンの夫人から、消えた夫を捜してほしいという依頼を受けた。 ロスアンジェルスの空港からお抱えパイロットをまいて失踪したというのだ。 その後、夫人宛に本人の署名入りの手紙が届く。 取引きに必要な十万ドルを用意せよと。 誘拐か? だとしたら誰がなぜ? 彼の安否は? 怪しげな聖人、往年の映画女優、ピアノ弾きの女、バー経営者らとの関係は? 連続する殺人事件は何を語る? マーロウ、スペイドとともにハードボイルド史上不滅の探偵リュー・アーチャー初登場の記念碑的名作、新訳版。 解説=柿沼瑛子 ----------------------- 1949年(昭和24年)に刊行された、タフで優しい私立探偵リュー・アーチャーを主人公とするシリーズの第1作です。 テキサスの石油王ラルフ・サンプスンが失踪した……妻エレインの依頼により私立探偵リュー・アーチャーは捜索の依頼を受けるが、まもなく、10万ドルの現金を用意せよとの速達が本人の署名入りで届く、、、 どうやら誘拐事件らしい……だが、金を渡したからといって当人の安全が保証されるわけでなし、第一この手紙にはうさんくさい点が多すぎる……。 夫人とは犬猿の仲である義理の娘ミランダ、彼女が愛する一家専属のバイロットのアラン・タガート、娘との結婚を望む弁護士アルバート・グレイヴズといった面々が複雑に絡み合うなか、次々に殺人事件が……正統派ハードボイルドの第一人者が贈る、私立探偵リュー・アーチャーの輝かしきデビュー長編! ロス・マクドナルドの代表作であり、私立探偵リュー・アーチャーの初登場作です……私立探偵リュー・アーチャーが石油王ラルフ・サンプスンの失踪(誘拐?)事件を調査するうちに、複雑な人間関係や殺人事件に巻き込まれていく物語、、、 登場人物の心理や背景を深く掘り下げ、事件の真相に迫っていく過程を緻密に描き出されていましたね……また、ロサンゼルスなどの都市や風景も、鮮やかに描写されているところが印象的でした。 ハードボイルド小説を読んだのは久し振り……これはこれで好きなジャンルなんですよねー 世界感に引き込まれましたね、、、 久し振りにレイモンド・チャンドラーの作品でも読んでみようかな。
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- ネタバレ
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リュウ・アーチャーのデビュー作ということで、他のアーチャーシリーズと比べると、まだまだ出来はいまひとつというところです。 でも、この作品には解説でも、書かれているように、「閉塞感の中にも、風が吹いているような、前方が開けているようスピード感が」あります。 「今はどこにいるの?」 「サンタテレサの死体仮置き場だ」 「空いたいわーあと一度だけでも」 暗い夢の中から発せられた甘い言葉だった。 続く沈黙の中、その言葉は彼女の心の際を超えて広がり、沈む太陽が作る影と同じ長さの影になった… ロス・マクドナルドの作品に共通して出てくるのは、愛に破れて罪を犯す人たちの姿。それも人生を背負った愛を。 わたしはそれが見たくて、ロス・マクドナルドの本を読んでいるのかもしれません。
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シリーズ十二作目「さむけ」で私のハードボイルド熱を再燃させた<リュウ・アーチャーシリーズ>の記念すべき第一作目。しかも、田口俊樹氏による新訳版である。錯綜した人間関係はこのジャンルのお家芸と言えるが、今作の筋書き自体はそこまで複雑ではない。作風はチャンドラーの模倣を抜け出せておら...
シリーズ十二作目「さむけ」で私のハードボイルド熱を再燃させた<リュウ・アーチャーシリーズ>の記念すべき第一作目。しかも、田口俊樹氏による新訳版である。錯綜した人間関係はこのジャンルのお家芸と言えるが、今作の筋書き自体はそこまで複雑ではない。作風はチャンドラーの模倣を抜け出せておらず、若き日のアーチャーの人物造詣も些か凡庸的。戦後アメリカの世相を反映した陰鬱な世界観や、些細な心の揺れが引き起こした哀しい結末など、惹かれる要素が多分にあるものの、些か物足りない仕上がり。ここから徐々に洗練されていくのだろうか。
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