常在戦場 金川千尋100の実践録

金川千尋(著者)

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2018/03/01
• JAN: 9784800280626

商品レビュー

2021/06/11

読もうと思った理由
カリスマ経営者の考え方、経営手法を学びたいとおもったから

気づき
・プロジェクトメンバー選びの責任は社長が負うべき
　だ。社内のバランスを考えて部長を1人入れておくなど
　という発想はつまらない責任逃れでしかない。プロジ
　ェクトが失敗しては何にもならない
・修繕費を削減してもろくなことはない。もし、修繕費
　を削減したせいで一度でも大きな事故が起きれば取り
　返しのつかないことになる。必要な修繕は予算がなく
　てもすぐにやりなさいとしつこいくらい繰り返し言っ
　た方がいい
・会社に問題がある場合に部下へ責任を押し付けると、
　かえって問題は悪化し、会社全体に不利益をもたら
　す。責任を引き受けるのは経営者の仕事である
・独創性こそが日本企業が目指す道である
・相場より安く売るのは営業として失格だ。相場より高
　く売ってはお客さまの信頼を失う。相場で売るのが良
　い営業だ。信用とは相手の利益も考えてフェアな取引
　をするところから生まれる
・健康管理も経営者にとって重要な仕事だ。良い睡眠を
　とれば頭はスッキリし、良いアイデアが浮かびやすく
　なり、体調も崩しにくくなる
・特に英語圏では「できる」と一度言ったことをできな
　かった場合には、決定的に信用を失う。できないとき
　は理由を明確にしながら「できない」とはっきり言わ
　なければならない
・百の話よりはひとつの実績が判断の決め手になる
・誠実で人から信頼される人柄でなければ、経営者はで
　きない
・よいものはすべて引き継ぎ、その上に自分自身が考え
　た施策を積み重ねていく。大切なことは、偏見を持た
　ず公平な目で見てトップとしての責任で判断し、実行
　していくことである
・本当に儲けたいのなら、お客様とともに事業を伸ばし
　ていかなければならない。お客様が苦しい時に思い切
　って手助けすることも大事で、間違っても困ったとき
　に付け入るような真似だけはするべきではない
・借金に借金を重ねると信用が落ち、困ったときに銀行
　が貸してくれなくなる。しかし、借金を滞りなく返済
　していれば、信用が上がって苦しい時にも借りやすく
　なる。「会社がつぶれるときは借金でつぶれる」が私
　の経験則である
・営業とはお客様から信頼をいただくことである
・「常識では無理です」とあきらめる自称頑張り屋より
　も「世界で誰もできないようなことをやってみる」と
　挑戦していく柔軟な人間の方が大きな仕事を成し遂げ
　られる
・自発性を欠いた社員にいくらジョブローテーションを
　しても役員としての能力は備わらない。役員としての
　必要な専門知識は自分自身で勉強していけばよい
・私は部下が失敗をすれば、本人が失敗に気付き、改善
　できるように叱る。それが経営者に必要な温かさだと
　思う
・さまざまな不合理や慣習を改める意識改革が必要であ
　る。硬直した頭を「柔らかく」しなければならない。
　それを促進することは経営者の重要な役割である
・日本は小さな国で資源もない。国内だけで自活してい
　くことはできない国だ。どんどん海外に出て行って良
　いものを取り入れていくことが求められる

一見、当たり前のようなことがかなり書かれているように思いますが実際はその通りできないことが多いので当たり前が改めて大事と思いました。こういうことがきちんとできているから業績も安定して成長していると納得しました。「世界でだれもできないようなことをやってみる」柔軟な発想は心にひびく言葉です。

2020/06/09

2020年41冊目。満足度★★★★☆　書かれている事はどれもシンプル。でも、これが日本屈指のエクセレント・カンパニーの経営者の考えだと思うと、こうしたシンプルで合理的な経営の重要性を感じる。やや甘めの評価。