商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2018/03/05 |
JAN | 9784087711363 |
- 書籍
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天龍院亜希子の日記
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天龍院亜希子の日記
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商品レビュー
3.5
31件のお客様レビュー
水中のように鈍い息苦しさを感じる生活 緩慢な感情の動き 時々 聖者の行進のように天龍院の日記が挿入される だが 主人公と交わることはない
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さて困った。そこそこには面白い。でもなんでこんな小説を描いた? 派遣業のブラック企業に勤める青年が主人公です。所謂、ドラマではない。 主人公の婚約者が明るくなったり、不満たらたらだった同期の女性社員が突然文句を言わなくなったりするのですが、そこに至る明確な理由やきっかけは描かれま...
さて困った。そこそこには面白い。でもなんでこんな小説を描いた? 派遣業のブラック企業に勤める青年が主人公です。所謂、ドラマではない。 主人公の婚約者が明るくなったり、不満たらたらだった同期の女性社員が突然文句を言わなくなったりするのですが、そこに至る明確な理由やきっかけは描かれません。不自然というほどでは無いのだけど、ドラマチックな展開は無く、ヌルリと変わっていく感じ。 一方主人公は成長しません。いや、冒頭で描かれる高校時代のいじめのシーンからすれば大きく変わっていけど、そのギャップが納得できない。そもそもこのいじめを描く必要性があったのか? タイトルになっている割に登場しない天龍院亜希子、物語の底流を流れる薬物スキャンダルの野球選手・正岡禎士。本流とは混じり合わないこれらのストーリーが「深み」を上手く演出しているようです。 文庫本の紹介には「20代、30代の姿をありありと描く、希望へ向かう長編。」と有ります。 確かに「ありありと」がこの小説の魅力なのだと思います。しかし、希望に向かってるのかな?綱渡りをし続けているように思えるけど。 第30回小説すばる新人賞受賞作。偶然ながら『正しき地図の裏側より』(第36回受賞作)と2作続けて読む事になりました。
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毎日仕事に追われる日々の中、私的な判断はぼんやりしてしまいなんとなくやり過ごしてしまう。 職場の人間関係に対する不満を解消する方法も気力もない。まわりの人たちもそれぞれの思いを抱えている。 そんな時に自分の心を助けてくれるのは子供の頃に憧れたヒーロー。昔の同級生が書いたと思われる...
毎日仕事に追われる日々の中、私的な判断はぼんやりしてしまいなんとなくやり過ごしてしまう。 職場の人間関係に対する不満を解消する方法も気力もない。まわりの人たちもそれぞれの思いを抱えている。 そんな時に自分の心を助けてくれるのは子供の頃に憧れたヒーロー。昔の同級生が書いたと思われるネットにあがっている日記。活躍しているわけではないが動向を気にかけてしまう。 毎日を生きていく希望を少しずつ増やしていく感じがよかった。
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