商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2018/02/17 |
JAN | 9784003022030 |
- 書籍
- 文庫
雨月物語
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雨月物語
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
現代語訳はついていないが、脚注が豊富でわかりやすく各ページ下部に配置してあること、原文自体が和漢混淆文でそもそもそこまで難解ではないことから、無理なく読み進められる。 古典文学を現代語訳を使わずに通読したのははじめて。「夢応の鯉魚」の説話っぽさや。「蛇姓の婬」の執拗な感じが好み...
現代語訳はついていないが、脚注が豊富でわかりやすく各ページ下部に配置してあること、原文自体が和漢混淆文でそもそもそこまで難解ではないことから、無理なく読み進められる。 古典文学を現代語訳を使わずに通読したのははじめて。「夢応の鯉魚」の説話っぽさや。「蛇姓の婬」の執拗な感じが好み。 解説を読むと、上田秋成が今まで書いていた浮世草子から読本にスタイルを移行させて『雨月物語』を著したとあり、両者は形式こそ異なるが、視点は共有するとあった(女性キャラクターの造形などに)。 おもえば現代でも作り物感の強いホラー映画って、コメディを見ているように笑えてきちゃったりもするもんな、と俗物的な現代人的発想でなっとくしたり。
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「荒ぶる先帝の怨霊、命を賭した義兄弟の契り、帰らぬ夫を待つ妻の悲しき末路、男にとりついた蛇性の女の執念…。中国や日本の古典をさまざまに取り入れ、美しくも妖気ただよう作品に仕上げた上田秋成(一七三四‐一八〇九)の珠玉の短篇集を、厳密な本文校訂、平明な注と解説で。」 江戸時代の怪奇...
「荒ぶる先帝の怨霊、命を賭した義兄弟の契り、帰らぬ夫を待つ妻の悲しき末路、男にとりついた蛇性の女の執念…。中国や日本の古典をさまざまに取り入れ、美しくも妖気ただよう作品に仕上げた上田秋成(一七三四‐一八〇九)の珠玉の短篇集を、厳密な本文校訂、平明な注と解説で。」 江戸時代の怪奇小説! 「(子ども向けに書かれた本をあまり読まなかった)そんなひねくれ者の私が好んで読んでいたのが、上田秋成の『雨月物語』や小泉八雲の『怪談』である。子供向けに読みやすく直されたものが学校の図書館にあって、何度となく借りていた。そこには書き手の意図や存在がまるで見えず、ただ敢然とした物語世界のみがあった。乙や空気や匂いや、すべての気配が生きていて、本を開くたび呆気なく異世界に取り込まれてしまう。「侘しい」という感情を、私はこの『雨月物語』の「浅茅が宿」で初めて知った。それは、役立つ情報でも前向きで建設的な思考でもなかったけれど、とても信じられる感情だった。ー大人という生き物は、自分たち子どもと異なる世界を見ていて、けれど彼らの景色の細部にも物語はちゃんと宿っているらしいと、幼い私は気付く。そうしてそれが、たとえ侘しかったり哀しかったり、どうにもならなかったりするものだとしても、目を背けずにしっかり見てくている人が存在するということも。この事実は、私のような子どもにとって、これ以上ない希望だった。」木内昇(『10歳までに読んだ本』)より
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人が鬼や蛇に変じるのは古来から枚挙に暇がないほどよくあること…なのか。 いっそのこと鬼や蛇になれたならと思うことはありますね。 でもそう簡単にはなれないのです。 それはまだまだ堕ちかたが足りないということなのでしょうかね。 それにしても女性が報われないね。 そういう時代。
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