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ナイルパーチの女子会 文春文庫
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ナイルパーチの女子会 文春文庫

柚木麻子(著者)

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ナイルパーチの女子会 文春文庫

880

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2018/02/09
JAN 9784167910129

ナイルパーチの女子会

¥880

商品レビュー

3.8

249件のお客様レビュー

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2025/01/26

面白かった。でも、感情移入や共感がこんなに少ない小説は久しぶりだった。 正直、栄利子は子どもだなと思ったし、翔子は甘ったれだな思いながら読んでいた。2人を取り巻く人物にも、そんなこと言う??といちいち言いたくなった。 とにかく前半は、登場人物ほぼ全員に、なぜその言動になった?の連...

面白かった。でも、感情移入や共感がこんなに少ない小説は久しぶりだった。 正直、栄利子は子どもだなと思ったし、翔子は甘ったれだな思いながら読んでいた。2人を取り巻く人物にも、そんなこと言う??といちいち言いたくなった。 とにかく前半は、登場人物ほぼ全員に、なぜその言動になった?の連続だった。 でも中盤で、栄利子がブログを代筆し出すシーンで、「してあげて、してもらう。それこそが自分の夢だった。互いの欠陥を補い合えば、成長出来る。無敵の二人になれるはずだ。…利子と翔子にしか形作れない究極のハッピーエンドだ。それはこの人にとっても良いものであるはずなのに。どうしてこの人は私の思うように動いてくれないのだろう。」という栄利子のヤキモキした心の叫びのところで、はっとした。 友だち関係ではあまりないけど、逆に男女関係や家族関係でやっちゃうかも。。 自分の理想を勝手に相手に押し付けて、それが実現しなかったら、勝手に相手に失望したり、裏切られた気持ちになる。 うん、よくやってるわ。。 友人関係でも、恋愛でも、家族関係でも、あくまで異なる価値観の人間と、お互い尊重し合うのが理想で、そこをどう上手く立ち回るかが、人間関係の難しいところであり、楽しいところだと、改めて忠告された気分。 終盤には、栄利子と翔子の、明るいこれからを素直に応援できた。 栄利子は新しい環境に飛び出して、赤城さんみたいな友だちができるイメージが湧いた。翔子は、これまでの幸せを大事にしながらも、より地に足のついた大人の女性になるんだろうな…

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2025/01/22

栄利子は極端すぎるけど、人間誰しも栄利子のような内面を少しは持ち合わせてるのではないか。 そしてその行動や言動に悪気があるわけではないからこその恐怖。ただ真織に関しては普通にホラーだった、、 最後は救いのある終わり方なので、そこは良かった。

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2025/01/20

誰の中にでも栄利子は存在する、不安だからこそ認められたくて、こうあるべきと考えて突っ走ってしまう。誰の中にでも翔子や翔子の父は存在する、何をするのも億劫で他者に無意識に依存してしまう。その中で圭子や真織の存在が効いている。 栄利子は最後、自分の安心毛布のような東京の実家と職場から...

誰の中にでも栄利子は存在する、不安だからこそ認められたくて、こうあるべきと考えて突っ走ってしまう。誰の中にでも翔子や翔子の父は存在する、何をするのも億劫で他者に無意識に依存してしまう。その中で圭子や真織の存在が効いている。 栄利子は最後、自分の安心毛布のような東京の実家と職場から離れようと心に決め、それが彼女の成長だと読者に伝わって良い読了感。柚木さんならでは。

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