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長く高い壁 The Great Wall
1,760円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2018/02/28 |
| JAN | 9784041048290 |
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長く高い壁 The Great Wall
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商品レビュー
3.1
23件のお客様レビュー
戦争の真実と人間ドラマが交錯する物語が展開される中、従軍作家として派遣された主人公が不審な兵の死の謎を追う姿が描かれています。日中戦争という厳しい背景の中で、彼は検閲班長と共に万里の長城へ向かい、戦場のリアルな状況と人々の葛藤を目の当たりにします。淡々とした語り口の中に、切なさや人間の正義感が織り込まれており、戦争がもたらす理不尽さや弱者を守るための願いが胸に迫ります。特に、最後の情景描写は印象的で、長城が星空の下で静かに佇む様子が心に残ります。ミステリーとしての楽しさだけでなく、戦争の意味や人間の生き様を考えさせられる作品です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
戦時下で起きた不審な兵の死 原因を探るように遣わされたのが 従軍の推理作家と検閲班長の中尉 戦時下の軍の軋轢 嘘 もろもろ 食料の横流し 住民との諍い 暴力 でも関係する人たちの正義感 戦争のもたらす理不尽さ 人が正しく生きようとすることは 難しい
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日中戦争のさなか、北京にいた従軍記者小柳逸馬は大事件が起きたという長城の張飛嶺(監視廟)に向け出張要請を受ける。 #カドフェス 探偵小説作家で知られるようになった小柳は、戦地それも前線に出て取材がしたかった。何度も申し出て上手くいかず、やっと念願かなって当時占領下だった北京飯店に...
日中戦争のさなか、北京にいた従軍記者小柳逸馬は大事件が起きたという長城の張飛嶺(監視廟)に向け出張要請を受ける。 #カドフェス 探偵小説作家で知られるようになった小柳は、戦地それも前線に出て取材がしたかった。何度も申し出て上手くいかず、やっと念願かなって当時占領下だった北京飯店に落ち着いた。 新聞社に属する記者になれば実入りも多い、その上見聞を広め始まる予定の連載を喜んで延期して、いそいそと出かけたのだ。のんびりしたエッセイ風の一報は、検閲班長の川津中尉から突き返された。腑に落ちないので理由を聞いてみると、なるほど相手は帝大仏文卒の小説家希望(らしい)特に悪意もない的確な意見で、25.6歳に見える将校の見識を認めた。穏やかに引き下がって直し始めた。 そこに出張要請が出た。小柳と川津は早朝出発して目的地の張飛嶺に向かえ。日中事変がそうであるように一般人には意味不明で起きた事変と考えられるなか、その渦中で突然満州国の境界線までの出張とは何たることか。それも探偵作家名指しで。小柳は腑に落ちないまでも川津の後に着いて行った。 川津が声を潜めていうことには、大事件が起きた、先生に真相を究明してほしい、軍機に属するので密かに同行している。ということだった。 ここからがやんわりとミステリの世界に入る。何も知らされないということは小柳は身の危険以外にはことさら気に掛けることはない。川津もいる。 無蓋の輜重車に揺られ「密雲」までその先は徒歩。 16.7キロ3時間か、途中で雷雨にも会い這う這うの体で辿り着いた。 密雲憲兵分隊で、待ちくたびれた小田島曹長はむかっ腹を歓迎の冷や飯に向けた。「それでも食わせろ」 銀行員上がりの山村(大尉)分隊長はすべて小田島任せ、それでも「丁重に扱え」とはいった。 あちこちに出没する共匪という集団が鉄道を爆破し、塩山山脈のふもとで分隊は孤立したのだ。 小学校を接収してそこに入っている。 駐屯していた大隊が前線に出て行って、残ったのは30人、張飛嶺の監視は10人ずつの小隊に分けて交代で勤めているという。が、第一小隊の10人が殺された。 この件を上にあげる前に何とか解決したい、というので小柳と川津に出張要請が出たということだった。 仰ぎ見ると雲をかぶるほどの峻険な峰でおよそ1300mはある。そこに監視廟がある。 「匪賊の仕業か」「断言できません」そこで探偵作家を呼んだ。「推理してください」だ。 密雲からの極秘報告が上がった。死んだのは戸田見習士官率いる10名全員。 崖の階段を息絶え絶えに上り現場を見ると、死因は毒か?息のあった一人も手掛かりなく死んだ。 三十人は聞くところ総動員法の赤紙で集められた急ごしらえの隊員で問題あり、はっきり言えばろくでなしの寄せ集めで、死んだ10人の過去も同じ、背景は様々ある。 毒ガスか?毒薬か?犯人は内部か? 匪賊ではなさそうで。聞き取りをしても迷路に迷うばかり。 馬が生きているということは毒ガスではない。 毒殺なら、現地人の軍医がいる。ところが大尉が射殺してしまった、逃げようとしたので。 早く何とか結論をと二人を焦らす。一夜が明け村に出ると、馴染みの店があった、古くからの素封家で土地持ちのお大人の店で、隊員たちはそこで飲んで食べて騒いでいた馴染みの店だった。 そこでも聴き込む、先生と川津中尉は推理を巡らす。 意味のよくわからない満州国などに絡む戦争(事変と呼ぶ)中に起きた事件。それからここに至る日中戦争の中で、主要な登場人物の生き方を浮き彫りにし、当時の世相の、戦争で荒れた世相を背景に、握りつぶしても小さな隊員の命だ。 軍隊(関東軍とは書かないが)の無計画にも見える戦略が国を守る戦いという風に美化されて伝わる(伝える)には、こうした深い底に沈む小さな命があったことはミステリアスで珍しかった。 背景に滲む浅田節ともいえる暖かい思いが、冷酷な事件を包んではいる、特に最後の章はこの小柳-川津コンビに次はあるのかと期待させる。 ハードなミステリに比べて少し甘い感じはした、やはりなじみが薄い中国との戦いは、大戦に繋がる日本軍のありかたの前哨戦のようで、実感に欠けるのは不勉強のせいかとも思えたが。 前に読んだ「天国までの100マイル」という暖かいイメージが今でもそのまま残っている。
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いつも浅田次郎さんの作品は時代背景、制度の成り立ちなど詳しく書かれています。説明調にならず分かり易く作品が理解しやすいですね。 戦時下の話しですが予想外の設定で初めから面白く読めました。
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