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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/01/31 |
JAN | 9784105901431 |
- 書籍
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ファミリー・ライフ
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ファミリー・ライフ
¥1,980
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商品レビュー
3.5
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
父が外傷により一夜にして脳障害を負った身として、「他人事ではない」という心持ちで手に取った本。読んでみると純粋に主人公の体験を追っていた。分かりやすく公正な文章で、瞬間ごとの主人公の心の動きを丁寧に描写している。ドラマに酔うこともないが冷淡でもない、冷静なわけでもない、主観にも客観にも偏らない作者の描写における距離が、この小説に親しみと好感を抱かせた。 私小説、ということで書くのに相当な年月がかかったということだが、この短さにまとめた技術は凄い。 主人公のガールフレンドへの想いが印象的だった。どんなに他を圧するような出来事が起ころうとも、私たちの人生の「他の部分」は引き続きあり続ける。それが大変でもあり救いでもある。
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貧しさ、移民生活、障害者、依存性、怒り、嫉妬、自己否定、他者否定、、、 人生で起こる出来事を、どう捉えるのか。 苦しみの中で、生きる家族。 目を背けるわけではないけど、読んでいて気持ちが落ちていく感じ。
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自分も娘を家族を介護しているので、毎日の介護の途方もなさ、淡々と過ぎる日常の描写を親近感を持って読むことができた。 作者がモデルである主人公のアジェが作家として目覚めるくだりがスリリングでリアルだった。寝たきりの兄を入浴させている父のパジャマが濡れて、下着が透けて見えるようになる...
自分も娘を家族を介護しているので、毎日の介護の途方もなさ、淡々と過ぎる日常の描写を親近感を持って読むことができた。 作者がモデルである主人公のアジェが作家として目覚めるくだりがスリリングでリアルだった。寝たきりの兄を入浴させている父のパジャマが濡れて、下着が透けて見えるようになる様子がを見つめ、自分たちの苦しみが文章になるのだということを発見するアジェ。 視点がグルリと変わる瞬間を捉えた場面だった。 図書館で手に取り、最初の数ページでこれはいいかも、と思って読んだのだが、思わぬ拾い物をしたな。 あとで気づいたけど、翻訳が、小野正嗣ではないの。
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