世界幻妖草子

ミュリエル・チュルヒャー(著者), 岡田好恵(訳者), 橋賢亀

• 販売会社／発売会社: 評論社
• 発売年月日: 2018/01/01
• JAN: 9784566024571

商品レビュー

2025/08/25

橋賢亀氏のグレムリン、めちゃかわだな…。
今のファンタジぽい児童文学のイラストレーターとして、やっぱり目を引く画力だなあ…。

創造主の娘に恋をするゴーレムの「プラハのゴーレム」、いいな…。
言われてみればあんまりゴーレムもの、読んだことなかったな。

こういうのでネッシー、読んだことなかった！！笑
なんだか切ないやんけ、ネッシー……。

最近セルキーもの、よく目にする気がする…。
そりゃ直球にアザラシ女ってだけでショッキングなのに、毛皮脱いだら美女が出てくる…みたいなの。羽衣伝説の亜種なんだろうけど、やっぱ絵としてのドギツさが、海外だよなあ…。
映画もあるらしいから観てみたいなあ。

「さまよえるオランダ人」、そうかパイレーツオブカリビアンか…。

「石にされたトロール」、あまりにもなBAD ENDで……あああ……。

「さらばフランケンシュタイン」博士の葬式から怪物の最期を、乳母を添えてっていう部分だけ切り取ってるの、かなり優秀な抜粋だと思う。

ワキニャンタンカ（サンダーバード）、マジで知らんかった…。
アメリカ先住民の伝説らしいけど、あの、あのよく見るトーテムポールの一番上の鳥らしい。

ブルターニュ地方の死神アンクーも知らんかった。ビジュアル設定といい、一子相伝（違う）みてえな設定といい、もっと知られてもいいと思う。

2019/08/17

世界の妖怪やモンスターが、ショートストーリーとミニ知識で紹介されています。イラストレーターとのコラボレートブックということで、フルカラーのイラストもふんだんに収録されています。水彩画のような色彩と丁寧な装丁が、美しく幻想的な雰囲気を醸し出しています。ショートストーリーもホラーというよりお伽話のようで、こころ温まるお話から少し切なくなるお話まで幅広く楽しめます。なかでも、ネッシーと老船長の交流を描く『ネス湖の怪獣』、”天の羽衣伝説”と似た味わいの『セルキー海の妖精』、小泉八雲の原作を底本とした『雪女』が印象に残ります。(こりん)