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朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実
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朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実

崔吉城(著者)

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朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ハート出版
発売年月日 2017/11/01
JAN 9784802400435

朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実

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商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2018/02/14

お金の送金方法とその確認について詳しく書いてあった .

終戦直前1943~44年ビルマとミャンマーの慰安所の帳場で働いていた朴さん(当時40歳ぐらい)の日記を解説した本。 2年かけて事細かな部分まで慎重に翻訳、取材、分析してあり、元慰安婦の金玉珠の証言と重なる部分もあって信憑性があった。 朴さん自身は人を思いやる心の優しい人柄...

終戦直前1943~44年ビルマとミャンマーの慰安所の帳場で働いていた朴さん(当時40歳ぐらい)の日記を解説した本。 2年かけて事細かな部分まで慎重に翻訳、取材、分析してあり、元慰安婦の金玉珠の証言と重なる部分もあって信憑性があった。 朴さん自身は人を思いやる心の優しい人柄で、世界情勢にも関心のある常識人であったことが日記から伺える。 また日帝を憎んだり母国の独立を願ったりすることなく、日本帝国の臣民として商売を充実させることに努めていた様子。 慰安所は軍政下の占領地にあり統制管理下にあった。 慰安所は営業収入などを軍政に報告していた。 軍の強制力には強弱があった。 朴さんの慰安所は軍指定の請負業者だった。戦時中なので軍と民が一体になることがあるが、朴さんは民間人。経営者は慰安所の売買もできた。 慰安婦たちは警察に出す文書では「稼業婦」「酌婦」と書かれていた。 終戦間際に病気になったおかげで、稼いだ大金を持って無事帰国できた。 朴さんの日記には、強制連行や募集に関する記述はない。 しかし金銭のやりとりに関する記述がとても多い。あちこちに送金し、その受け取りの確認は電報、手紙、人の往来などによって確認している。 銀行送金は多額でも大丈夫だが、軍政府の許可が必要である。銀行で許可用紙を得て申し込めばいいという。p149 著者の崔先生は日本軍慰安所について 「女性を戦場まで連れて戦争したということは、ある意味贅沢な戦争だと感じられるだろう」と評している。 また朴さんが書き残している「皇室の彌栄」は彼の本心であり、当時の国家観であると断言している。 そして「皇民化政策によってなされた洗脳にすぎないというのであれば、今の反日や嫌韓も洗脳されたものに過ぎないということになって、人の信念というものも存立し難くなる。極端に言うならば教育などの文化活動も所詮洗脳やプロパガンダに過ぎないという、アナーキーな思想になってしまいがちである」 と批判している。 それから「戦争における人権問題や被害の補償は女性の性をとりあげてやるのが一番だ」 という韓国の儒教的な貞操感を利用して政治的に煽られている状況にも注意を喚起している。

Takashi

2021/05/13

韓国出身日本在住の文化人類学者による慰安婦論。 朝鮮出身の慰安所の帳場人が残した当時の日記を 政治的立場に偏ることなく公正な学者の目で読み解く。 慰安所の設置や管理運営に日本軍の一定の関与(意向)がなかった とは言えないものの、実際の経営は民間業者が担っており 軍による強制連行...

韓国出身日本在住の文化人類学者による慰安婦論。 朝鮮出身の慰安所の帳場人が残した当時の日記を 政治的立場に偏ることなく公正な学者の目で読み解く。 慰安所の設置や管理運営に日本軍の一定の関与(意向)がなかった とは言えないものの、実際の経営は民間業者が担っており 軍による強制連行はなかったと結論付けておられる。 また慰安婦も実際に対価を得ており、個々人の事情から 辞めて国に帰る等の自由は与えられていたようである。 ただし、民間業者の甘言に騙されて意に沿わぬ形で 働かされた人たちがいたことは事実であろうし、 慰安所を利用する軍人にもいろんな人間がいたであろう。 それにより一生癒えぬ精神的苦痛を受けた慰安婦の救済に 国がどこまで関与すべきかと言う問題。 日韓の性に対する文化的意識の違いを背景に政治問題として 利用している面が強すぎるとも指摘されているが同感である。 国の方針のもと実際の運営は各電力会社に委ねられている 原子力発電所の問題と構造的に似ているとも感じた。

Posted by ブクログ

2018/12/30

かつては明石や御茶ノ水書房からも出したこともあるし、平壌の慰安婦シンポジウムに参加したこともあるという人なのだが。最近はハート出版が御用達になっている。韓国と違って言論を封じ込めることはできんが、日本でも出版社は嫌韓本を出した、ヘイト本を出したと糾弾されるので、この様な行き場にな...

かつては明石や御茶ノ水書房からも出したこともあるし、平壌の慰安婦シンポジウムに参加したこともあるという人なのだが。最近はハート出版が御用達になっている。韓国と違って言論を封じ込めることはできんが、日本でも出版社は嫌韓本を出した、ヘイト本を出したと糾弾されるので、この様な行き場になったのか。文化人類学者という肩書が中立、客観性を担保するものではないのだが、二項対立的な解決策の提示はしていない。韓国では「親日派」扱いだろうが、当の日記の作者が「親日派」であるので、そうした現在の基準を持ち出しても意味はない。韓国でこの日記が強制連行説を裏付けるものだという風になったのは単に言語的な事情ではなく、「親日派」自体が日帝に強いられたものという理解があると思うが、その登場人物の多くが朝鮮人であるという事実を直視しないことが、慰安婦問題を民族主義に縛り付けるのだろう。

Posted by ブクログ

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