商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2018/01/12 |
JAN | 9784091933294 |
- コミック
- 小学館
からくりサーカス(文庫版)(9)
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からくりサーカス(文庫版)(9)
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
これまでの(1)~(8)も魂は震えたけど、この(9)は更に揺さぶってくるので、要注意です この(9)では、ついに、しろがねvs「真夜中のサーカス」の総力にして最終決戦が始まっています 200年前に、ルシール達が「普通」の暮らしを送っていたクローグ村が、「最古の四人」を率いた白金...
これまでの(1)~(8)も魂は震えたけど、この(9)は更に揺さぶってくるので、要注意です この(9)では、ついに、しろがねvs「真夜中のサーカス」の総力にして最終決戦が始まっています 200年前に、ルシール達が「普通」の暮らしを送っていたクローグ村が、「最古の四人」を率いた白金が、フランシーヌ人形を笑顔にするためだけに滅ぼしてから、多くの人がゾナハ病に罹り、その一部がしろがねとなり、憎悪に身を委ねて、自動人形を破壊し続けてきました そして、鳴海がギイによって、しろがねにされた事から、波は動き出し、今、サハラで最後の戦いが始まろうとしていました・・・ その戦いには、父の仇を討ちたいミンシアも半ば無理矢理に参加し、また、しろがねーOも結集しています。ジョージも結構、アレでしたけど、他のしろがねーOも、かなり、嫌な奴揃い。そんで、しろがねーOの開発者・顔無し(フェイスレス)は、かなりの危険人物ですよ(笑) 仲間が自動人形に殺されても、自分が死ぬことを恐れないしろがねーOの戦い方と、「笑顔」を軽視する生き方に、鳴海は戸惑い、吐き気を覚え、そして、憤怒します vsオルセンは、ふたを開ければ、鳴海の圧勝で終わっています。なので、鳴海の戦いの中でも、かなり、人気があるんじゃないだろうか、と私は思っているんですが、皆さんは、どうでしょうか? そして、そのvsオルセン以上に、この(9)で、私がグッと来たのは、鳴海とティンババティの腕相撲でした。ここで、鳴海が、自分の気持ちを飾らずに、熱く、真っ直ぐに言葉と行動、そして、実力で示したからこそ、あの展開があったんだな、と感じ入ります また、改めて言う事でもないんですが、藤田先生は、秘密の明かし方も上手いですよね この『からくりサーカス』をサンデー本誌、リアルタイムで読んでいた人間は、そりゃ、驚いたんじゃないでしょうか ルシールの娘・アンジェリーナの顔が、フランシーヌ人形、つまりは、フランシーヌにそっくりだった理由は、ルシールの叔母がフランシーヌだったから!! こうやって、読み手を驚かせながらも、納得させる設定を用意するのが大事なのだな、と勉強させてもらいました この台詞を引用に選んだのは、鳴海の純粋な怒り、その感情が、ティンババティだけじゃなく、私にも伝わってきたからです 命は自分だけのもの、それは当たり前の事です けれど、自分の為に使うべき命を、誰かの為に使う、それがカッコ良いのも事実です 戦う力を、例え、偶然であったにしても、手に入れたのならば、戦えず、虐げられる人の為に使う 綺麗事かも知れませんけど、そう決意し、覚悟している鳴海は、本当に良い男です ただ、この純粋すぎる怒りが、彼自身を、この後、焼き、苦しめるのも知っているんですけどね、私は 「あんたさ・・・いや、しろがねはさ・・・ゾナハ病の子供達と会ったコトがあるか?」 「うぬ?」 「あの子達は、自動人形”オートマータ”どもに奇病をうつされ、明日死ぬかもしれない生活をしてた・・・だけど、そんな中でも・・・いや、そんな中だからこそ、子供達は精一杯、生きていた。ママやパパがいなくたって、一生懸命・・・本当は笑えないハズの子が、とっても明るく笑ってたんだぜ。 オレ達は皆、ゾナハ病になって、たまたま、『生命の水”アクア・ウイタエ”』で助かり、不死者”しろがね”になった。 ゾナハ病の呪縛から解き放たれ・・・自動人形”オートマータ”と戦えるようになった・・・」 「それがどうした」 「だから、だからこそ、オレ達のこの命は、戦えない、ちっちゃい子達のために使わないといけねえんじゃないのか・・・それがよ・・・あんまりよ・・・自分”てめー”のためにムダづかいしてるように見えてよ。 ダール、あんたは戦えなくて、血が収まらねえと言った。しろがねーOの連中も、自分が強い、自分が強いって言って死んでった」 「・・・こ・・・この男!」 「そんなんじゃねえだろ・・・オレ達の命は、子供達の命だぜ・・・負けたら、死ねばいい・・・なんていう、そんなド甘え戦いなんざ、やっちゃいけねえんだよ!」 「ひとつ・・・聞かせてくれ・・・君が怒ったきっかけは・・・・・・なんだったのだ・・・?」 「・・・・・・笑ったから・・・」 「・・・?」 「しろがねーOの女が笑ったんだよ、死ぬ前に。笑顔は、ゾナハ病の特効薬だ!ゾナハ病だったしろがねが、その薬に、ツバを吐きやがったんだ!」(by加藤鳴海、ティンババティ)
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※このレビューにはネタバレを含みます
加藤鳴海とルシール、ミンシアの3人は、探し求めていた自動人形たちの本体である「真夜中のサーカス」に追いつく。世界各地で戦っていた「しろがね」の大半に加え、「顔無し」司令や「しろがね-O」たちも続々と到着。静かなサハラ砂漠の夜に、最終決戦の幕が切って落とされる。
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