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ハチミツの歴史 「食」の図書館
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ハチミツの歴史 「食」の図書館

ルーシー・M.ロング【著】, 大山晶【訳】

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ハチミツの歴史 「食」の図書館

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2017/12/20
JAN 9784562054114

ハチミツの歴史

¥2,420

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2024/01/31

ハチミツは人間の食生活と健康に大きな役割を果たしてきた。食物としてだけではなく、薬・軟膏・防腐剤・抗うつ剤・死体防腐処理剤・接着剤としても使われてきた。 ギリシャ語で蜂蜜はmeli。幼いゼウスはメリッサという美しい娘を蜜蜂に変え、メリッサはゼウスに蜜と乳を与え育てた。ミツバチはメ...

ハチミツは人間の食生活と健康に大きな役割を果たしてきた。食物としてだけではなく、薬・軟膏・防腐剤・抗うつ剤・死体防腐処理剤・接着剤としても使われてきた。 ギリシャ語で蜂蜜はmeli。幼いゼウスはメリッサという美しい娘を蜜蜂に変え、メリッサはゼウスに蜜と乳を与え育てた。ミツバチはメリッサエと呼ばれ、神の世話人、親友とされた。 ホメロスも、イリアスとオデュッセイア内でミツバチ、蜂蜜を聖なるものとしている。 ただ、長らく蜂蜜の作り方は解明されていなかった。アリストテレスは『動物誌』で「ハチミツは大気中から落ちてくる。特に星々の上昇する時、虹がかかる時、そういった事象が蜂蜜を生み出す」という見解だった。ウェルギリウスは、蜂蜜を「天国で生まれた空気の贈り物」と呼んだ。一方コーランでは、ミツバチは神に人間の為蜂蜜を作るよう命じられている。 逆に、戦争では毒として使われた。紀元前401年、ペルシャではギリシアの侵略軍に有毒植物の蜜を盛った。

Posted by ブクログ

2022/03/19

ハチミツについて、飲食、歴史、文化、医薬品などあらゆる側面から知ることができる良書。 資料写真や図がカラーで潤沢に掲載されており目にも楽しい。 引用文献が多く、細かい注があり学術的にも信用でき、知的好奇心が満たされた。 急にハチミツに興味がわき、単花蜂蜜(主に一種の花から採取さ...

ハチミツについて、飲食、歴史、文化、医薬品などあらゆる側面から知ることができる良書。 資料写真や図がカラーで潤沢に掲載されており目にも楽しい。 引用文献が多く、細かい注があり学術的にも信用でき、知的好奇心が満たされた。 急にハチミツに興味がわき、単花蜂蜜(主に一種の花から採取されるハチミツでその花固有の風味がある。ちなみにわたしのお気に入りはノバラ、リンゴ、シナのハチミツ)を十数種集め舐め堪能するうちにハチミツについて知りたくなり手にした本だが、 質量ともに期待以上の情報が得られた。 ハチミツとミツバチと人の歴史は驚くほど長い。 最古のエビデンスは、推定約8000年前のスペイン洞窟内の壁画で断崖のハチの巣から採蜜する 人の絵で、人の周りにはハチがブンブン飛んでいる。さぞかし大変だっただろう。 古来人々は危険を省みずハチの巣に近づきハチミツを手に入れてきた。砂糖が無い時代、その 甘さは極貴重なものだった。人々を魅了したのは、甘味のみならず、ハチミツ由来のミード (酒)がもたらす酔いによるところも大きかった。 これらの貴重性からハチミツは各地で、神々との供物として捧げられたり、神々からの贈り物 とみなされるなど 宗教との関わりあいも大きい。 ハチミツは飲食物としてだけでなく、薬や毒、防腐剤(ミイラの保存にもつかわれた)として も使われてきた。ハチミツの毒はなんと戦争の武器としても使用されていたとのこと! 人類はその歴史の中で、自然のハチからハチミツを採るにとどまらず、ミツバチを飼いならし 育て採蜜する養蜂技術も培ってきた。また養蜂は穀物収穫の上で授粉という役割も担ってき た。ハチミツの歴史は、ハチミツとミツバチと人との三角関係の歴史でもある。 文化史的な記載も多く、宗教、言語、文学、メディアの中のハチミツにも言及がある。 ハチミツは恋愛、性、あるいは人のダークサイドにも関係づけられている。 ハチミツ容器の芸術性にまで! どこでもいつでも気軽に入手できる身近なハチミツだが その長い歴史や文化的背景および、ミツバチ達と養蜂家の労力について知ったうえでハチミツを口にすると感慨深いものがあり、ハチミツの甘美なおいしさをよりいっそう堪能できるようになった。

Posted by ブクログ

2020/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハチミツは、パンケーキにかけるなら、メープルシロップの方を買ってしまうので、あまり家には常備されていない。 それでもこの本読んで、これからもハチミツを取り続けられるようにするには、蜂さんの生存を脅かさない方法が編み出されていけばいいなとおもった。

Posted by ブクログ

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