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なぞとき 捕物 時代小説傑作選 PHP文芸文庫
880円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
| 発売年月日 | 2018/01/11 |
| JAN | 9784569767963 |
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なぞとき 捕物
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なぞとき 捕物
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商品レビュー
3.7
19件のお客様レビュー
各作家のシリーズの中の一話を集めた江戸の町人推理短編集。それぞれの文体が異なり、読みやすいものもあれば、説明が長くストーリーが始まらないものもあり、それぞれ。 宮部さんと中島さんのものが読みやすかった。
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西條奈加さんの直木賞受賞作の時代小説を読んでから 時代小説も良いものだと興味を持ち始めたので、 もう少し色々な作家さんの時代小説を読んでみたくなったので、 こちらの短編集であったら気軽に読めるかと思って手に取りました。 どの小説も割と読みやすかったですが、 「人待ちの冬」は歴...
西條奈加さんの直木賞受賞作の時代小説を読んでから 時代小説も良いものだと興味を持ち始めたので、 もう少し色々な作家さんの時代小説を読んでみたくなったので、 こちらの短編集であったら気軽に読めるかと思って手に取りました。 どの小説も割と読みやすかったですが、 「人待ちの冬」は歴史小説で知られる澤田さんの小説ということも あるせいか主人公の人物設定や時代背景がかなり複雑だったので 歴史小説があまり得意ではないので少し小難しく感じましたが、 後半の展開には奥深さを感じました。 時代小説はあらゆることが昔のことで描かれているので、 その当時のしきたり、風習、物の由来など あらゆることの起源が分かるのでそれを学べるのも面白いです。 今では双子というと何の違和感もなく可愛いなと思うものの、 昔はあまり良いとはされていなかったというのは驚きました。 季節の美味しそうな食べ物や美しい植物や自然などを 扱った題材は好きなので「五月菓子」、「六花の花」は どちらも偶然にも子供が絡んだ切ない物語だったので心に残りました。 現代版のミステリーのような「うき世」、「鰹千両」は 読みやすくて物語の展開も早かったのでスラスラと読めて 楽しめました。ラストのなぞときが解けるのもしっくりと来て面白かったです。 テレビ番組での時代劇のような長屋の街を舞台にした 風情や情緒の人を題材にしたものや、現代とあまり 変わりないような色恋沙汰までも謎解きとして 幅広く描かれていたので面白かったです。 時代小説は現代小説と比べて奥深く、 楽しみ方が色々と出来るので、 この作品をきっかけに新しい作家さんとの出会いで また違う作品を読んでみたいと思います。 時代小説のアンソロジーは短く気楽に 初めて時代小説を読む方には楽しめるのでお勧めだと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
目次 ・五月菓子 和田はつ子 ・煙(けむ)に巻く 梶よう子 ・六花(りっか)の涼 浮穴みみ ・人待ちの冬 澤田瞳子 ・うき世小町 中島要 ・鰹(かつお)千両 宮部みゆき 最近時代小説のアンソロジーが増えているような気がします。 若い人も楽しく読めるような作品も多いので、時代小説への導入としての役割もあるのでしょう。 シリーズ物からの収録が多いので、気に入ったらそこから時代小説の世界へお入りくださいというシステム。 私としては、これ以上興味の幅は広げたくないのですが、なんせ「なぞとき」です。 これには滅法弱いのです。 既読は宮部みゆきの「鰹千両」のみ。 これは、大店の手代が棒手振りに「鰹を1匹千両で買う」と言った、その真意を探る話なのだけど、最後の、いかにも江戸っ子な親分の啖呵が気持ちいい。 初読みは浮穴みみと中島要。 美人コンテストを題材に、美しくない心の内面を掘り下げて、実に読後感がよろしくない中島要の「うき世小町」。 ただしシリーズとしては、主人公の成長を描いた明るくユーモラスなものらしいです。 そして、浮穴みみの「六花の涼」。 これはよかった。 六花の意味は知っていたので、逆に何でこんなタイトルなんだろうと不思議だったけれど、最後まで読むと「六花」も「涼」も納得で、もはやこのタイトル以外は考えられない。 兎一郎の健気さに、目うるうるで読みました。 シリーズの主人公はお茶漬け屋の女将で、こらしめ屋のお蝶さん。 うー、気になるではないか。
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