商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2017/11/01 |
JAN | 9784396616311 |
- 書籍
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日本史の謎は地政学で解ける
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日本史の謎は地政学で解ける
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
西の奈良・京都、東の鎌倉・東京と、政治の中心地が移動した日本。 なぜ移動しなければならなかったのか、なぜこれらの土地が選ばれたのかといったことが、以前から疑問に思っていました。 そんな疑問に、「地政学」の視点で答えている本があると知って、読んで見ることにしました。 著者はミニタ...
西の奈良・京都、東の鎌倉・東京と、政治の中心地が移動した日本。 なぜ移動しなければならなかったのか、なぜこれらの土地が選ばれたのかといったことが、以前から疑問に思っていました。 そんな疑問に、「地政学」の視点で答えている本があると知って、読んで見ることにしました。 著者はミニタリー系のライターとのこと。 前半は、古代からの近代までの日本の歴史を追って、政治の中心地となった土地の特徴と、権力者はなぜその土地を選んだのかを、解説しています。 後半は、琉球や対馬他の事例を取り上げ、日本の国境と国防について論じています。 特に興味があったのが、前半の部分。 どこに政治の中心地を置くかについて、対抗勢力との関係という視点で書かれているのが、印象に残りました。 それだけでなく、近代以前は交通の“速さ”で利点のあった水路の利便性や、長い時間軸で見た温度変化と農産物の収穫状況によって、東西や個別の土地の優位性というものが変わってきたのだと、理解しました。 個別にもっと突っ込んだ解説を読んでみたい部分もありましたが、日本史を俯瞰して理解するという意味で、自分にとって気づきのある一冊でした。 起こったことを時系列で学ぶだけでなく、さまざまな視点で、歴史を理解する。 今後も継続して、勉強していきたいと思います。 『地政学の逆襲 「影のCIA」が予測する覇権の世界地図』ロバート・D・カプラン https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4023313513 .
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日本の文化は西→東へと進んできたのも気候の影響、外国から攻め込まれるのも北海道と九州というのも地政学的影響である。歴史上の出来事も地政学的要因から必然としておこった因果律である。モノの流れも瀬戸内ルートが伝えやすかったから東海道、太平洋側が繁栄した。これから歴史も地政学的観点から...
日本の文化は西→東へと進んできたのも気候の影響、外国から攻め込まれるのも北海道と九州というのも地政学的影響である。歴史上の出来事も地政学的要因から必然としておこった因果律である。モノの流れも瀬戸内ルートが伝えやすかったから東海道、太平洋側が繁栄した。これから歴史も地政学的観点から考えていきたい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
世界史を勉強しだしてから地政学に興味を持つようになりました。 その後世界史を地政学から見た本を読みはじめて思ったのが「日本史を地政学でみた本があれば読みたい」 そこで見つけたのがこの本でした。 この本を読むと、神武天皇の東征ルートの謎や、なぜ大陸から離れている畿内で日本が発展したのか、天智天皇が白村江の戦を決断した理由、そして近江に都を遷都した理由、国風文化が発展した理由、アメリカのペリーがイギリスが清にやったような無茶をしなかった理由、征韓論が登場した理由などがわかります。 そして、それぞれの国々の地図上の位置だけでなく、その当時の気候や海流などを知った上で歴史を見ると、こうも目からうろこの事実がわかってくるのかと驚きです。 平安時代の国風文化と大陸で騎馬民族が元気だったことが実は密接に関係があったなんてびっくりでした。 以下ネタバレですが、日本という国の特徴がまとめられていました。 1.外国軍が日本の本土を占領するのは至難だった 2.日本の重点は西から東にうつっていった 3.気候変動によって東西の力関係は左右された 4.徳川幕府は、海を押さえられて衰退した 5.日本の半島進出は、地政学上のセオリーだった これを押さえたうえで、最終節の「中国・朝鮮とロシア」を読むと今の日本のすべきこともよくわかります。 在日米軍撤退なんてうかつに言えなくなると思う。
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