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からくりサーカス(文庫版)(8) 小学館文庫

藤田和日郎(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2017/12/15
JAN 9784091933287

からくりサーカス(文庫版)(8)

¥880

商品レビュー

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2019/05/13

力強く言い切れますが、この(8)は、鳴海が悪魔と化した(6)を凌駕しています。えげつない、と言ってもいいくらいです (7)の感想で、熱を保てる藤田先生は凄い、敬いましたけど、(6)の熱を上回られると、それはそれで、怖いな、と思ってしまいます 『銀魂』や『ONE PIECE』と言っ...

力強く言い切れますが、この(8)は、鳴海が悪魔と化した(6)を凌駕しています。えげつない、と言ってもいいくらいです (7)の感想で、熱を保てる藤田先生は凄い、敬いましたけど、(6)の熱を上回られると、それはそれで、怖いな、と思ってしまいます 『銀魂』や『ONE PIECE』と言った、芯のある漫画に共通している事ですけど、漫画の良し悪しは過去編に、大きく左右されます 過去が積み重ねって現在が存在し、現在が未来に繋がっています つまり、過去を蔑ろにしていると現在が安定せず、望む未来は掴めません 現在のストーリーは面白いのに、過去に何があったのか、どうして、主人公はこの個性を得たのか、その起因に光を当てた途端に、ガクッと質が落ちてしまう漫画は、あるっちゃあります 逆に、過去編がかなり面白くて、現在のストーリーの隠れた面白さに気付けるパターンにハマる漫画もありますよね しかし、この『からくりサーカス』は、過去編も現在パートも、両方、面白く、しかも、未来も凄い、と感じさせるだけの力があるんです この(8)は、ざっくり言うと、交差、でしょうか アメリカのゾナハ病の治療センター、そこでトムから得た情報で、第二の故郷としても問題ない中国へやってきた鳴海。しかし、彼は、覚えのない記憶に戸惑いを強いられていました 「しろがね」は全て、“生命の水”に自らを溶かした、旅の錬金術師が抱いていた、自動人形への憎しみを共有しています そう、鳴海を縛っている記憶は、世界で最初に自動人形に滅ぼされたクローグ村の住人達を救い、「しろがね」を生み出した錬金術師・白銀のものだったのです 鳴海が飲んだ「生命の水」が、井戸の底にあった最後の一掬いであったのも、原因でしょうが、それ以上に、鳴海と白銀が必要以上に共鳴したのは、二人が怒りを抱いていたからかもしれません 鳴海は、子供たちから未来を奪った自動人形と、何も出来なかった自分への怒りを強く持っています 一方で、白銀もまた、人々を殺戮した自動人形、彼らを作り、なおかつ、自分から妻を奪っていった弟・白金に怒りを抱いていました。そして、彼もまた、何も出来なかった、これから何も出来ず、しかも、自分がすべき償いを赤の他人に押しつけるしかない己に怒っていました 様々な経験で、強靭になっているはずの鳴海の心が、自動人形と己への憎悪で満たされ、本来の力を発揮できなくなったのは、全ての発端である白銀の怒りの方が、彼の感情よりも強かったからでしょうか けれど、白銀の記憶に支配され、自らを見失っていた鳴海を引き戻したのは、彼へ拳法のイロハを叩き込んで来た師匠・梁剣峰でした。覚醒してしまったチャイナ・ホーだけでなく、パンタローネすら敵わないって、冗談抜きで最強すぎます 苦しみから解放される手段はある。けれど、それを選択する事は、自分が大切にしたい「何か」を捨てるに等しい。偽者になって生き永らえるよりも、本物のまま、自分らしく生き切りたい、そう望み、その我儘を貫き通した師匠の強さは、きっと、鳴海を更に成長させたでしょう この台詞を引用に選んだのは、ともかく、グッと来たので やっぱり、藤田作品のジジィはカッコ良すぎますね、生き方も逝き方も あくまで、私個人の印象ですが、藤田先生は、こうやって死にたいんじゃないでしょうか いや、自爆したいって意味じゃなく、笑顔で、この台詞を最期に言えるような生き方をしたい、と思っているように感じます 先生自身が、今の自分なら大丈夫、そう思えるようになっているか、そこは判りませんが、私は、藤田先生なら行っても、決して、恥ずかしくない、と断言できます もちろん、まだまだ、死んでもらいたくはないですよ もっと、グッと来る漫画を描いていただかねばなりません そもそも、我の強い藤田先生が、良い漫画を描く事への執着を、最期の瞬間に手放せるとは思えません きっと、今際にも、描きたい漫画を思いついて、蘇ってきますよ、藤田先生なら(笑) 「どいつもこいつも、うるさいな・・・死にかたぐらい、選ばせろい。ついに・・・頭はなでてやれなかったな・・・でも、許せ、ミンシア・・・思い残すことは、ない。私は『本物』の人生を生きた・・・」(by梁剣峰)

Posted by ブクログ

2019/02/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中国に着いた加藤鳴海は、かつて通った道場で、師匠の梁がゾナハ病を発症していたことを知る。師父の娘・ミンシアと兄弟子の王に、ルシールを加えた一行は中国の奥地へと向かう。しかし、その地は「生命の水」を求める「真夜中のサーカス」の目的地でもあった。そして始まる人形との激闘。その最中、鳴海の頭に流れ込んできたのは……錬金術師たちの記憶。それは、ひとりの女を巡るふたりの男の物語。 (Amazon紹介より)

Posted by ブクログ

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