商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 立東舎 |
発売年月日 | 2017/12/13 |
JAN | 9784845631360 |
- 書籍
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押絵と旅する男
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押絵と旅する男
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商品レビュー
3.9
21件のお客様レビュー
江戸川乱歩文学忌、遺作は、「超人ニコラ」 読んだ記憶は無いかな 1929年昭和4年の作品 魚津の蜃気楼を見た帰りの電車 包まれた“推し絵の額”を 抱えた老人と乗り合わせる その絵にまつわる老人の兄の不思議な昔話 蜃気楼のような物語 もう一つの舞台は 兄がその絵を見つけた18...
江戸川乱歩文学忌、遺作は、「超人ニコラ」 読んだ記憶は無いかな 1929年昭和4年の作品 魚津の蜃気楼を見た帰りの電車 包まれた“推し絵の額”を 抱えた老人と乗り合わせる その絵にまつわる老人の兄の不思議な昔話 蜃気楼のような物語 もう一つの舞台は 兄がその絵を見つけた1890年建築の浅草十二階段 そこに入り込む描写も夢物語 その絵は「八百屋お七」ののぞきからくり お七は、恋した男会いたさに放火事件を起こし死刑となった娘 推し絵の熱情系女子に恋した兄は 自分が推し絵となっても彼女と添いたい 推し絵の中で歳を重ねる兄と若いお七を見守る旅する男 しきみさんのラストのイラスト 車窓を一枚の絵画のようにするのが良いなと思いました
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
蜃気楼を見に出かけた主人公は、列車の中で不思議な絵を持つ男に出会う。 いつの時代も二次元に恋をする人はいたんだな!と思いました。 昔の文学なのにとても入り込んでするすると読めました。 ある種の噂話を聞いているような、そんな興味が湧いていきます。 何が夢で、何が本当かはわかりませんが、冒頭に出てきた蜃気楼を表しているのでしょうか。 ある意味この押絵を持つ男は、かなりできる営業マンな気がします。
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久しぶりの乱歩作品。やはり良いですね、大乱歩様。冒頭の語りだしから乱歩節。それに続くは魚津の浜の蜃気楼、大気のレンズが引き起こす妖しい現象に何かが起こりそうな気配が漂います。 今回はイラストレーターのしきみさんとのコラボ作品。 表紙のイラストは下記の場面。イラスト付きもなかな...
久しぶりの乱歩作品。やはり良いですね、大乱歩様。冒頭の語りだしから乱歩節。それに続くは魚津の浜の蜃気楼、大気のレンズが引き起こす妖しい現象に何かが起こりそうな気配が漂います。 今回はイラストレーターのしきみさんとのコラボ作品。 表紙のイラストは下記の場面。イラスト付きもなかなか良いです。 『黒天鵞絨の古風な洋服を着た白髪の老人が,窮屈そうに座っていると、緋鹿の子の振袖に、黒繻子の帯の映りのよい十七八の、水のたれる様な結綿の美少女が、なんとも云えぬ嬌羞を含んで、その老人の洋服の膝にしなだれかかっている。』
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