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事件 創元推理文庫
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事件 創元推理文庫

大岡昇平(著者)

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事件 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2017/11/22
JAN 9784488481117

商品レビュー

3.8

20件のお客様レビュー

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2023/11/24

今の裁判では絶対にこんなこと言わない、と思う部分が多くいちいちつっこみを入れるのはしんどかったし、実際にはこんなに捜査に不手際があって事実が弁護人の反対尋問で明らかになることも少ないと思うが、物語はどんどん新事実が出てきて起伏があり、エンタメとしては楽しめた。 あとがきを読んで新...

今の裁判では絶対にこんなこと言わない、と思う部分が多くいちいちつっこみを入れるのはしんどかったし、実際にはこんなに捜査に不手際があって事実が弁護人の反対尋問で明らかになることも少ないと思うが、物語はどんどん新事実が出てきて起伏があり、エンタメとしては楽しめた。 あとがきを読んで新聞連載小説と知り、納得した。

Posted by ブクログ

2023/09/22

19歳の少年が起こした殺人事件。 裁判所に呼ばれた証人達が証言する内容が思わぬドラマを展開していく。 真実にたどりつくのか、それとも真実から離れていくのか、、 法の目線が人の心の中を見破れるのか興味深く読めた一冊。

Posted by ブクログ

2023/09/13

定評のある大御所の有名な裁判もの。 大岡昇平の推理小説は『最初の目撃者』を読んで、洒落ているなあと思った記憶がある。 最初は新聞連載小説で4回も手入れしたそうだから、作者も力を入れた作品。 裁判の場面はもっとさらりとする予定が書いていくうちに、裁判所という仕組みを前面に据えること...

定評のある大御所の有名な裁判もの。 大岡昇平の推理小説は『最初の目撃者』を読んで、洒落ているなあと思った記憶がある。 最初は新聞連載小説で4回も手入れしたそうだから、作者も力を入れた作品。 裁判の場面はもっとさらりとする予定が書いていくうちに、裁判所という仕組みを前面に据えることになったという。 裁判の進行や法律用語などちょっとめんどくさい描写もあるが、ぐいぐいと読ませる。 若者の殺人事件が、法廷における弁護士の活躍で、意外な事実がわかってくるという、サスペンスの面白さ。 時代は高度成長期、東京圏郊外に広がる都市化の波に洗われる土地柄。一時代を追憶するだけではなく、人として、成長して生きていくとは?という普遍性。 新聞小説の時は『若草物語』というタイトルだったそうだが、被告の主人公と恋人、その被害者姉が幼なじみであるという設定がこの作品に奥行きを醸す。若さゆえの憂愁。だから、自転車の相乗り(その時代も今もルール違反だね)というキーワードが光ると思う。

Posted by ブクログ

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