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カネと共に去りぬ
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カネと共に去りぬ

久坂部羊(著者)

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カネと共に去りぬ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2017/11/22
JAN 9784103358725

カネと共に去りぬ

¥1,650

商品レビュー

3.3

10件のお客様レビュー

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2019/06/20

医師でもある著者が医者の本音をさらけ出した短編が7つ.表題作で認知症の実態がつぶさに記述されているのは、確実な知識の背景があるからだろう.郷田先生が認知症で崩れていく過程を日記の形で追っていく「アルジャーノンのギロチンを」が面白かった.医者だからと言って、認知症は待ってくれないの...

医師でもある著者が医者の本音をさらけ出した短編が7つ.表題作で認知症の実態がつぶさに記述されているのは、確実な知識の背景があるからだろう.郷田先生が認知症で崩れていく過程を日記の形で追っていく「アルジャーノンのギロチンを」が面白かった.医者だからと言って、認知症は待ってくれないのだ.

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2018/05/29

-2019/05/29 ▶︎「変心」カフカの変身のパロディ作品である。主人公のインターンが、患者に病状を正直に伝えられないのに疑問を感じながら治療にあたっている。苦悩を聞いた上司が、患者の家族の身になったら考えが違うかもとアドバイスする。▶︎カフカは身を変えたが、本書は心の置き場...

-2019/05/29 ▶︎「変心」カフカの変身のパロディ作品である。主人公のインターンが、患者に病状を正直に伝えられないのに疑問を感じながら治療にあたっている。苦悩を聞いた上司が、患者の家族の身になったら考えが違うかもとアドバイスする。▶︎カフカは身を変えたが、本書は心の置き場所を変えた。▶︎久坂部羊作品にしては、心が軽やかになる。

Posted by ブクログ

2018/04/30

医療をテーマにしたブラックユーモアな短編集。がんの治療、認知症など、現代誰もが気になる問題を取り上げ、それらが名作文学をモチーフとしたなんとも皮肉な物語に仕上げられています。とても面白く読めるのだけれど、しかしとても怖いような気も。こんな現実だったら嫌だ。 お気に入りは「変心」。...

医療をテーマにしたブラックユーモアな短編集。がんの治療、認知症など、現代誰もが気になる問題を取り上げ、それらが名作文学をモチーフとしたなんとも皮肉な物語に仕上げられています。とても面白く読めるのだけれど、しかしとても怖いような気も。こんな現実だったら嫌だ。 お気に入りは「変心」。幸せって何なのだろう、と少し疑問に思えてしまいました。そして自分が患者だった場合、気休めばかり言われるのと本当のことを言われるのとどちらがいいのかも……? 「アルジャーノンにギロチンを」も面白かったです。原作を読んでいれば余計に。これもまた皮肉なラストではあるけれど。これは同感だなあ。同じ立場に置かれたら、絶対そう思います。

Posted by ブクログ

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