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縄文の思想 講談社現代新書2454
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/11/15 |
JAN | 9784062884549 |
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縄文の思想
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縄文の思想
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なぜ共通神話・伝説があるのか 周縁・まれびと・修験者 縄文はなぜ・どのように生き残ったか: 文化とヒトの弥生化 縄文の継承と変革 閉ざしつつ開く 海民と縄文─弥生化のなかの縄文: 残存する縄文伝統 海民の誕生 海民とアイヌ─日本列島の縄文ネットワーク: 海民のインパクト 交差する...
なぜ共通神話・伝説があるのか 周縁・まれびと・修験者 縄文はなぜ・どのように生き残ったか: 文化とヒトの弥生化 縄文の継承と変革 閉ざしつつ開く 海民と縄文─弥生化のなかの縄文: 残存する縄文伝統 海民の誕生 海民とアイヌ─日本列島の縄文ネットワーク: 海民のインパクト 交差する北の海民・南の海民 離党の墓に眠るのはだれか 謎の洞窟壁画 神話と伝説─残存する縄文の世界観: 共通するモチーフ 他界の伝説 縄文神話とその変尿 伝播した海民伝説ーアイヌの日光感精・卵生神話 縄文の思想─農耕民化・商品経済・国家のなかの縄文: 呪能と芸能 贈与と閉じた系 平等と暴力 動的な生へ
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縄文文化、アイヌ文化、南島(鹿児島など)海民文化に、共通性が見られる、というところから、そこに残っているのは縄文の思想ではないか、という視点から書かれた本。 (縄文文化に文字はないので文献等から知ることはできない) 根底には、農耕(日本の弥生時代)を起源とする資本主義社会の生きづ...
縄文文化、アイヌ文化、南島(鹿児島など)海民文化に、共通性が見られる、というところから、そこに残っているのは縄文の思想ではないか、という視点から書かれた本。 (縄文文化に文字はないので文献等から知ることはできない) 根底には、農耕(日本の弥生時代)を起源とする資本主義社会の生きづらさへに対するヒントとを縄文思想に求めようという著者の意図が伺える。 弥生の農耕文化が朝鮮半島を経由して日本に広がったことはほとんど間違いない。 このとき、縄文人は弥生人に駆逐されたのかというと、遺伝子が大陸の人々と十数%異なることから、縄文人は弥生人と同化もしたであろうことが書かれている(逆に言えば現代人の80%以上は中国や朝鮮半島と共通していることになる)。 著者が縄文の思想を残しているとしているのは、アイヌと海民だ。 イレズミや抜歯といった文化が共通しているという。 また、縄文の思想はそれらの地域の口伝の神話と、『古事記』『風土記』などの文献との共通性からも見出だせるという。 それは海の神と山の神がいて、海の神が山に向かうという共通性に見られる。 もう1つはそれらの神話における(農耕の場である)平野の不在にある。 あるいは女性が太陽光により赤い卵を授かり、そこから神的な人物が生まれる神話は朝鮮とすら共通しているという。 この仮説通りであれば『古事記』などの神話の源流は縄文文化にあることになる。 この本を読むと、確かに立地的に離れた地域で神話や文化の共通性が見られ、それが縄文の思想であると考えることもできる。 一方で「共通性のみに言及」しているため、各地域の差異が分からない問題もある。 アイヌや海民のような狩猟採集文化は平等な社会、農耕文化は支配・被支配的な社会になりやすいことはすでに知られている。 狩猟採集は食物を蓄えられず小規模で、また獲得できるかは運次第にであるから、コミュニティ内で平等な分配が行われる。 ただし、本書で贈与と呼ばれている行為は物々交換に近い。 そのためマルセル・モースの『贈与論』的なものとは異なるが、「神により命を授かった」ということ自体が贈与を受けたことを意味し、その「負い目」がアイヌや海民に贈与文化を生んでいるというモース的な記述もされている。 一方、農耕は食料の生産性の高さと定住から、人口が増える。 (採集民族は多数の乳幼児を抱えて移動することは困難なので人口は一定以上増やせない) また食料の余剰が生まれ備蓄が可能なことから、管理者=生産に直接関わらない権力者や官僚が生まれる。 (彼らは生産しなくても税金、昔で言えば年貢などで暮らすことが可能だ) アイヌや海民のような狩猟採集集団が、農耕の導入を拒否した理由は本書では明らかにされていないが、本州では同じ村に住んでいてさえ、農耕民と漁業民(海民)の交流はほとんどなかったとされる。 そのため近現代でさえ、地域によっては縄文文化の痕跡と思われる信仰などが残っているという。 なお、海民は時代によっては海賊(倭寇など)でもあった。
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自然との共存とは、低開発ではなく、 自然と結び付いていた世界観、他界観が現実の世界そのものであり、 自然自体が人々の生と死を結び付けるものであった。 海民とアイヌは自らの社会に不可欠な自由と自治のために縄文の思想を選んだ。 平等と分配 神からの贈与は魂でもあり、商品化して売...
自然との共存とは、低開発ではなく、 自然と結び付いていた世界観、他界観が現実の世界そのものであり、 自然自体が人々の生と死を結び付けるものであった。 海民とアイヌは自らの社会に不可欠な自由と自治のために縄文の思想を選んだ。 平等と分配 神からの贈与は魂でもあり、商品化して売り払ったり独り占めすることはしない。 商品経済は人間性を否定している? ブログには、もう少し詳しく書いてあるので、よかったら見てください☆
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