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ドニャ・バルバラ ロス・クラシコス9
3,520円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 現代企画室 |
発売年月日 | 2017/11/15 |
JAN | 9784773817201 |
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ドニャ・バルバラ
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ドニャ・バルバラ
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
こ、これは、どこかで既視感があると思っていたらそうだあれだ、少年漫画じゃないか!しかもちょっと前の王道もの!ルックスも頭脳も血筋も文句なしの主人公、母親に連れられ長年離れていた生まれ故郷の牧場地が、今や悪の手に堕ちつつあると知るや否や、気概と法知識だけを携え単身舞い戻る。そこで出...
こ、これは、どこかで既視感があると思っていたらそうだあれだ、少年漫画じゃないか!しかもちょっと前の王道もの!ルックスも頭脳も血筋も文句なしの主人公、母親に連れられ長年離れていた生まれ故郷の牧場地が、今や悪の手に堕ちつつあると知るや否や、気概と法知識だけを携え単身舞い戻る。そこで出会った忠実な家臣らと美しい少女と共に、野蛮の化身である悪女ドニャ・バルバラと闘うがー。文明の象徴であり法の施政者である主人公が、無法地帯の「ジャノ」の地に柵を打ち立て、野生の牛に焼印を入れ、バルバラの娘を手なずける様子は、ベタと言えばベタだが、読んでいるとなんとも言えない多幸感で満たしてくれるものでもあり。「広く果てしない大地では、努力すれば報われ、希望を持てば地平線が広がり、意志のあるところに道ができる」、そんな力強い言葉を自信を持って掛けてくれる作品を久々に読んだ気がした。
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劇場版ウルトラマンオーブだった。椿鬼奴演じる悪が、実はオーブのことが好きで気を引くために悪事を重ね、対決の末に破れて去っていく。後に残る哀しい女のサガに双方苦味を覚える。ベネズエラでは小学生から読む古典らしく、日本でいう所の夏目漱石といった感じかしら。タイトルの雰囲気からして期待...
劇場版ウルトラマンオーブだった。椿鬼奴演じる悪が、実はオーブのことが好きで気を引くために悪事を重ね、対決の末に破れて去っていく。後に残る哀しい女のサガに双方苦味を覚える。ベネズエラでは小学生から読む古典らしく、日本でいう所の夏目漱石といった感じかしら。タイトルの雰囲気からして期待薄で読み始めたが、今年ベストワン位の面白さだった。南米文学のお湯はなんでかいつも肌にじんわりと染み込むのよねえ。戦争でガツガツしなかった品位が気質としてきらめいている、そんな妄想を描いた。
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祖を同じくするが憎しみ合う二つの家が、境界をめぐり争う平原(ジャノ)が舞台。タイトルに名のある女傑バルバラは、両家の対立を利して、土地と家畜を奪い、一代で成り上がった人物。血には血で報いる、ジャノの掟を体現するが如き女。 女傑バルバラが君臨する土地に、本家の血筋の若い跡取りが帰還...
祖を同じくするが憎しみ合う二つの家が、境界をめぐり争う平原(ジャノ)が舞台。タイトルに名のある女傑バルバラは、両家の対立を利して、土地と家畜を奪い、一代で成り上がった人物。血には血で報いる、ジャノの掟を体現するが如き女。 女傑バルバラが君臨する土地に、本家の血筋の若い跡取りが帰還するところから物語は始まる。 世に出て百年経とうとする小説でもあり、折り目正しいと例えたくなるほど、分かり易い二項対立の世界。無法と理性、自然と建築、野蛮と近代化。 それ故、この長編から新鮮な驚きと愉しみは味わいにくいのが正直なところだが、つまらないかと問われれば決してそうでもない。 その地に暮らす人間に、とことんまで無慈悲な平原の姿は、読むものを惹きつける。また、ベネズエラの国家が形成される過程での、殺戮を基礎に置いた平原の掟が克服される(いまだ克服されていないという本書解説)過程を描いた歴史としても、読み応えがある。 翻訳の少ないベネズエラを始め、ラテアメ小説に触れる機会をくれる、現代企画室のロス・クラシコのシリーズには今後も期待したい。
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