- 新品
- 書籍
- 書籍
文学ムック たべるのがおそい(vol.4 2017 Autumn) 特集 わたしのガイドブック
1,430円
獲得ポイント13P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 書肆侃侃房 |
発売年月日 | 2017/10/01 |
JAN | 9784863852808 |
- 書籍
- 書籍
文学ムック たべるのがおそい(vol.4 2017 Autumn)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
文学ムック たべるのがおそい(vol.4 2017 Autumn)
¥1,430
在庫なし
商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
木下古栗「人には住めなくなる地球になるまで」のみ読了。 猛暑からの連想に始まり、営業最終日の商業施設でもらったチューハイのサンプルを、受け取る列で知り合った青年と公園で一緒に飲むという話。 「亜熱帯の進行するところの、あの気候がまさしく、自分にとってサウナの役割を果たしている...
木下古栗「人には住めなくなる地球になるまで」のみ読了。 猛暑からの連想に始まり、営業最終日の商業施設でもらったチューハイのサンプルを、受け取る列で知り合った青年と公園で一緒に飲むという話。 「亜熱帯の進行するところの、あの気候がまさしく、自分にとってサウナの役割を果たしているからではないか。それもサウナ単体ではない。屋外のうだるような暑気がサウナに相当するなら、冷房の効いた室内は冷水浴に相当する。そこを出たり入ったり、交互に過ごすうちにひとりでサウナ通いに類する効果をこうむり、おのずから我知らず、身体がそれを求めるようにもなった。これは先に露出盛りの効果に繋げれば、なるほどあの時節の街の賑わいは混浴サウナのごときであり、そこに溢れる肌もあらわな女人はいずれも、タオル一枚きりを裸体に巻いた姿にあらかたひとしい。たしかに出がけ甲斐があるというものだ。」(p.101) また、フランス古典小説集として紹介されていたアルフォンス・アレーの「風変わりな死」もユーモラスで面白い。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
■巻頭エッセイ 皆川博子 ■特集:わたしのガイドブック 澤田瞳子 谷崎由依 山崎まどか 山田航 ■小説 木下古栗「人には住めぬ地球になるまで」晩秋、建て替え中のビルについて問われ、3か月前を思い出す…… 古谷田奈月「橙子」★可愛らしい仕草のお父さんに、橙子はこのところ違和感。高校入学説明会の帰り、お父さんはバスを一駅ぶん歩こうと言い、橙子は乗って、合流することに…… 町田康「狭虫と芳信」広原狭虫がぼくジュニーに頼んでくる、「大願王芳信がうちからものを盗むが、その反動で美味しい仕事が入るようになった。のに、最近は盗まない。盗みを働くよう仕向けてくれないか…… 宮内悠介 「ディレイ・エフェクト」1944年の風景が、現在に二重写しになって、しばらくして。音楽のディレイ・エフェクトのような状況を、人々は受容しつつある…… ■短歌 伊舎堂仁 國森晴野 染野太朗 野口あや子 ■エッセイ 辻山良雄 都甲幸治 ■翻訳 アルフォンス・アレー「風変わりな死」★水彩画で…… マルセル・シュオッブ「眠れる都」★海賊の集団が見つけたのは、時間の制止した町…… マルセル・ベアリュ「小さな少女がパリにやってきた」★すれ違う人々に体の一部を…… (西崎憲訳) マルレーン・ハウスホーファー「さくらんぼ」宗教の時間にわざとスペルを間違う遊びをしていたところ……「雌牛事件」家には様々な罰則や決まりがあったが……「フォン・ガイエン氏の夜の出逢い」親戚の子供から…… (松永美穂訳) 「ディレイ・エフェクト」が芥川賞候補だが、功労賞狙いの候補入りか、この雑誌を話題にするための候補入りだろう。 そう思わざるを得ないほど都合のいい小説。 素敵な短編にいくつか出会えた。
Posted by