商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2017/10/07 |
JAN | 9784198644901 |
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猫ヲ捜ス夢 蘆野原偲郷
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猫ヲ捜ス夢 蘆野原偲郷
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蘆野原の長筋、和弥の息子正也と同じく蘆野原の末裔の知水は戦争の終わった東京で暮らしている。 蘆野原は閉じられたままで、正也の父、母と知水の父の泉水はすでに亡くなっている。 蘆野原の人々は全国に散らばり消息もわからないまま。 血の繋がらない姉、多美も行方不明のまま。 そんな状況のな...
蘆野原の長筋、和弥の息子正也と同じく蘆野原の末裔の知水は戦争の終わった東京で暮らしている。 蘆野原は閉じられたままで、正也の父、母と知水の父の泉水はすでに亡くなっている。 蘆野原の人々は全国に散らばり消息もわからないまま。 血の繋がらない姉、多美も行方不明のまま。 そんな状況のなか戦争中は起きなかった事が起き始め、猫になる美波もやってくる。 蘆野原が開く予兆ではないかと思い始める。 果たして蘆野原は開かれるのか・・・。
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『妻と猫と暮らす』の続編。 和弥の息子 正也と、泉水の息子 知水が対をなし、事を為して行く。 戦争を経て、閉じて綴じた蘆野原の郷を開く道を新しい猫の「美波ちゃん」が誘う。 〈事〉が起こったり、必要な人が現れる事を「前触れ」と捉える様に、この作品を読んでいる事もわたしにとって何かの...
『妻と猫と暮らす』の続編。 和弥の息子 正也と、泉水の息子 知水が対をなし、事を為して行く。 戦争を経て、閉じて綴じた蘆野原の郷を開く道を新しい猫の「美波ちゃん」が誘う。 〈事〉が起こったり、必要な人が現れる事を「前触れ」と捉える様に、この作品を読んでいる事もわたしにとって何かの「前触れ」と想像すると何だか楽しい。 日本に生きる全ての人の胸の奥深くに住まう〈思郷〉というたったひとつ災厄ではない〈事〉 それが満ちる時、また蘆野原は繋がるという。 何だか全てが夢現の様に過ぎるこの世界。 また蘆野原と繋がる時=続編を楽しみに待っています。
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2021/11/4読了。妻が図書館で借りてあったのを何気に手に取り読了。作者の小路幸也氏は東京バンドワゴンの著者。戦後まもないセピア色の庶民の生活と蘆野原いう日本人の原風景とも言える故郷を繋ぐ ファンタジー。ちょっと古事記の世界とも思わせる 神々との交感があったり変幻した猫が登場...
2021/11/4読了。妻が図書館で借りてあったのを何気に手に取り読了。作者の小路幸也氏は東京バンドワゴンの著者。戦後まもないセピア色の庶民の生活と蘆野原いう日本人の原風景とも言える故郷を繋ぐ ファンタジー。ちょっと古事記の世界とも思わせる 神々との交感があったり変幻した猫が登場したりと きみの悪さを感じさせられたが、意外や読後感は悪くはない。登場する正直な人達の姿に何か清浄感を感じた。
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