1999年の王

加藤元(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2017/09/30
• JAN: 9784041059449

商品レビュー

2024/07/27

東京で殺人未遂事件が発生し、逮捕されたのは和美と内縁の夫・安西。
捜査が進むにつれ、安西が主犯として和美とともに保険金目当ての連続殺人をしていたことがわかる。
安西とは、一体どんな人物であったのか？
彼の生い立ちから遡り、それぞれの視点から「安西」を語る。
時代が1999年ということで、この時代に起こったことを振り返ることはできたが、最後まで安西の本音は見えてこなかった。
彼は誰に対してどれほどの憎しみがあったのか、生きる価値のない人間だと蔑むことで、己れを高めていたのか…。

2019/01/04

安西俊貴が保険金詐欺で小金を稼ぐ商売に、北條和美を巻き込んできた事件を縷々と述べた物語だが、安西と北條の生い立ちから詳しく記載し、事件の概要も個々に解説しているが、全体的に締まりのない話になっている．安西の年上の女性や職のない男性をたぶらかす能力は、どこから出てきたのかと考えてみたが、母親瑞枝の影響が大だ．兄の一輝ばかりに目をかけ、俊貴をないがしろにしてきた結果だろう．

2018/04/08

いいね、一気に読めた。被害者の章に全てが書かれていた様な気がする。いい話だった。勝利者はただただ浅はかで傲慢。