- 新品
- 書籍
- 新書
イスラームの歴史 1400年の軌跡 中公新書2453
990円
獲得ポイント9P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2017/09/20 |
JAN | 9784121024534 |
- 書籍
- 新書
イスラームの歴史
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
イスラームの歴史
¥990
在庫なし
商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
2001年9月11日に同時多発テロが起こったとき、アメリカ国内でムスリムたちへの激しい差別や暴力が蔓延った。イスラム教は信条のためならテロをも厭わない危険な宗教と見做され、中東風の服装をした人が街で襲われたり、飛行機搭乗を拒否されたりした。当時のジョージ・W・ブッシュはそれを危...
2001年9月11日に同時多発テロが起こったとき、アメリカ国内でムスリムたちへの激しい差別や暴力が蔓延った。イスラム教は信条のためならテロをも厭わない危険な宗教と見做され、中東風の服装をした人が街で襲われたり、飛行機搭乗を拒否されたりした。当時のジョージ・W・ブッシュはそれを危険と判断し、テロ行為は、本来平和的なイスラム教の教えに反するものだと声明を発表した。また自らモスクを訪れることもした。実際、テロを起こした集団は、テロ直前にイスラムの教えでは禁止されている酒を飲み、クラブで豪遊していたという。敬虔なイスラム教徒であれば絶対にしないような行為をした彼らが「イスラム原理主義者」と呼ばれるのは明らかに間違っている。そういった正しい情報が拡散されると、アメリカ国民たちの中にもイスラム教について「知る」ための行為が広がっていったという。 この本には、西暦600年ごろにイスラム教を作ったとされるムハンマドの出自から、ムスリム同士の内乱期、西欧による強引な近代化と植民地化、現代のイスラム国家が抱える課題まで、史実に則って幅広く書かれている。イスラム教の教えは本来、争いを嫌い、神のもとで全ての人間が平和的な暮らしを送れるよう導くものだ。同時多発テロのようにあまりにも大きな衝撃を与える出来事が起こるとそれが全てのような気がして、身近なところに原因を見出そうとしてしまうけれど、そのような短絡的な思考は危険だと改めて感じた。クルアーン(コーラン)の中にはいかなる暴力を正当化するような記述もない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ムハンマドが理想としたのは社会的弱者に対して思いやりのある共同体秩序だった。共同体内部での争いを良しとしなかったため、ムスリムたちの目線は必然的に外部に向かい、イスラームは帝国を作り上げる。 スンナ派やシーア派、さらに踏み込んで各派の神秘主義思想などは高校世界史からだいぶ踏み込んでいて難しかったが、思想の違いが抑圧や対立を生むことがよく分かった。個人的には最後の原理主義のところが面白かった。原理主義者たちは始めは西洋の近代文明を肯定的に捉える。イスラム文化との調和を図るものの、そこには限界があり、イスラム教が古来理想としてきた秩序とは乖離した行動をとるようになる。これは自分たちの宗教、文化が消滅してしまうことに対する必死の抵抗だという。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昨今、イスラム教と言えば、テロとかを思い出してしまうほど、メディアに洗脳されているようだが、きちんとイスラム教の教えや、辿ってきた歴史を学ぼうというもの。 ただ、逆にイスラム教寄りすぎて、若干、うーーん、と頭を捻るとこもある。他国を攻めたけど、改宗はせまってないよ、虐殺はしたけど、とか。それは、昔の戦であれば、日本だってないわけではない。だけど、だからいいでしょ、とはならない。 でも、イスラム教の歴史を学ぶには、かなり網羅されていると感じた。歴史書のようで、退屈なところも多いが、ためにはなる。わたしは、もう少しざっくりでもいいとは思うけど。半分くらいの量がちょうどいい
Posted by