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火の書
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火の書

ステファン・グラビンスキ(著者), 芝田文乃(訳者)

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火の書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 2017/08/28
JAN 9784336061751

商品レビュー

3.5

6件のお客様レビュー

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2025/01/04

 1922年に刊行された原著収録の9編の短編小説のうち1編を除き、別の1編と、エッセイ2本、インタビュー3本を加えたオリジナル作品集。  ポーランドの幻想小説家ステファン・グラビンスキの作品はやはり素晴らしく印象的だ。世界的に著名というわけではなさそうだし、邦訳もこの国書刊行会か...

 1922年に刊行された原著収録の9編の短編小説のうち1編を除き、別の1編と、エッセイ2本、インタビュー3本を加えたオリジナル作品集。  ポーランドの幻想小説家ステファン・グラビンスキの作品はやはり素晴らしく印象的だ。世界的に著名というわけではなさそうだし、邦訳もこの国書刊行会からの5冊の短編集が出ただけだが、もっと有名になり注目されて良い作家だと思う。  文章はあまり巧くはないのだが、簡潔で、人間の心の強烈でしばしば病んだような欲望や情熱を、鮮烈に抉り出す。  私が未読なのは残り1冊きりだが、彼の長編小説を含め、もっと翻訳を出して欲しいと思う。

Posted by ブクログ

2023/03/12

ホラー。短編集。エッセイ。インタビュー。 "火"にまつわる幻想譚。 エッセイとインタビューはよく分からなかったのでスルー。 表紙のインパクトが良い。 いつも通り、狂気を描くのが上手い。 ホラーとして分かりやすい「白いメガネザル」「有毒ガス」が好み。

Posted by ブクログ

2022/06/10

火をテーマにしたホラー短編集。火といえば激しいイメージですがそうとも限らず、静かにじわじわと迫りくる狂気というか怖さがあるのは、やはりグラビンスキの味わいなのだなあ、と。 お気に入りは「火事場」。最初っから「なんでそんなことをする!」と突っ込みたい気持ちでいっぱいだし、まあこうな...

火をテーマにしたホラー短編集。火といえば激しいイメージですがそうとも限らず、静かにじわじわと迫りくる狂気というか怖さがあるのは、やはりグラビンスキの味わいなのだなあ、と。 お気に入りは「火事場」。最初っから「なんでそんなことをする!」と突っ込みたい気持ちでいっぱいだし、まあこうなるのも予想通りだという気はしましたが。それでも少しずつなにかが狂っていく様子はひどく恐ろしく感じられました。「火災荘」って、絶対ダメじゃん……。 「四大精霊の復讐」もじわじわきますね。メッセージの現れ方が独特で印象的でした。 「白いメガネザル」はとんでもない怪物が出てくるホラー。ユーモラスなような、しかしやっぱり怖いような。

Posted by ブクログ