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ヒトは「いじめ」をやめられない 小学館新書
858円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2017/09/28 |
JAN | 9784098253081 |
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ヒトは「いじめ」をやめられない
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商品レビュー
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【「運動会」の存在意義が揺らぐ】 「団結力が高まるほど、排他的な行為も起こりやすい」というのが印象的だった。 この本の例にも上がっていたが、私はこの本を読んで、運動会などの学校イベントの存在意義が、自分の中で揺らいだ。 私は小、中学生の頃の運動会は(運動ができないながらも)...
【「運動会」の存在意義が揺らぐ】 「団結力が高まるほど、排他的な行為も起こりやすい」というのが印象的だった。 この本の例にも上がっていたが、私はこの本を読んで、運動会などの学校イベントの存在意義が、自分の中で揺らいだ。 私は小、中学生の頃の運動会は(運動ができないながらも)かなり楽しんでいたタイプだ。 運動会の何か月も前から、行進や組体操、応援ダンスなどの練習に取り組んでいた。そして運動会当日は丸一日かけて行われ、チームで対決する。 それを通して、クラスメイトや友達とより仲が良くなったり一体感を感じられ、楽しくてしょうがなかった。 しかしこの本の「団結するほど、その邪魔になってしまう人を排除する行為が起こる」という主旨の内容を読んで、運動会のデメリットを思い起こした。 自分が気付いていなかっただけで、運動会が辛かったクラスメイトもいたのかもしれない。 自分も運動はできないタイプなので、そういう人を責めてはいなかったつもりだが、もしかしたらその場の空気に負けて辛くあたってしまっていたこともあったのかもしれない。 ところで、うまく言葉にできないし自分のカン違いかもしれないが、近年の世の中は「楽しいことをしよう」よりも「つらいことをなるべく避けよう」という空気になっていると感じる。 近年はコロナ禍以降、学校の行事(運動会や文化祭など)は縮小ぎみだそうだ。 私はそれを聞いて、学校側はコロナをきっかけに、運営の苦痛を避けるために縮小したと思っていた。もちろんそれもあるだろう。子供たちは、イベントが小規模になって楽しみが半減し、気の毒だと思っていた。 しかしこの本を読んで、学校イベントの縮小は、「イベントを通じて起こりがちな学内の人間関係のトラブルをさけるため」なのかもしれないと思い始めた。 先生方も、こういうイベントが、生徒同士のトラブルを生むと薄々わかっていたのではないか。 いじめという辛い出来事を避けるというのはもっとも重要なことだ。この本でも、いじめを避けるためには、あえて絆が深まりにくい人間関係を促すことが効果的ではないかと述べられていた。 しかしそれでは、かつて自分が楽しんだ運動会のような、団結し、絆が深まるようなイベントはもうやらないほうがいいのかとか、やっても縮小版になるのかとかと考えると、物悲しいものではある。 参加する誰もが全員、団結して楽しめるものというのは、存在しないのだろうか。
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タイトルのとおり、人がいじめを辞められない理由と原因、脳神経物質(ホルモン)といじめの構造がよく理解できた。しかし、学校現場での回避や対策については、やはり現場を知らない人だからか、あまり参考になるような具体的な内容は書かれていなかった。
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教育者だけでなく、保護者も読むべし。いじめは脳に組み込まれた理由があるものと理解できれば、その対処法も検討できるとおもわれる。生理学的に組み込まれた排他的行為について理解できる。
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