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散歩する侵略者 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2017/07/25 |
JAN | 9784041026304 |
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散歩する侵略者
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散歩する侵略者
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商品レビュー
3.6
19件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
薄く読み易そうだなと軽い気持ちで手に取ったが、冒頭3ページの衝撃、戦慄。 胃液をなんとか飲み込んで一呼吸おいてから本編へ。 侵略者が人間から奪うもの、それは概念。奪った概念を蓄積して人間らしくなっていく地味な設定。作中の街人A視点で見るならば、散歩しているだけの地球侵略者史上最も被害の少ない物語だが、読者には恐怖を与え続ける。 読むという概念が奪われたら、本を読むことができな、、いや、読むことができないという思考にも至らないから読めない喪失感もないのか、、、と、物語に入り込みながら読み進めると、本質まで辿り着くにはかなりのニューロンを駆使しなければならない。それに追い討ちをかける圧倒的な背景描写と、読む人に任せた心理描写。つまり脳汁が半端なく溢れ出る。 ラストは 彼女の愛の概念を奪った侵略者の感情が1秒ごとに移り変わり怒涛に押し寄せてきて、気付いたら鼻を啜っていました。 私史上最も心を抉られた最高の一冊でした。ぜひ冒頭3ページだけでも読んでほしい。
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地球を侵略するために人間から概念を奪って成長する宇宙人たちと、3日間の行方不明になった後、まったく別の人格になって帰ってきた夫に不信感を抱く妻・鳴海の物語。 劇作家・前川知大が率いる劇団イキウメの舞台『散歩する侵略者』を、自ら小説化した作品。2017年には黒沢清によって映画化さ...
地球を侵略するために人間から概念を奪って成長する宇宙人たちと、3日間の行方不明になった後、まったく別の人格になって帰ってきた夫に不信感を抱く妻・鳴海の物語。 劇作家・前川知大が率いる劇団イキウメの舞台『散歩する侵略者』を、自ら小説化した作品。2017年には黒沢清によって映画化された。 映画でも思っていたが、宇宙人が人間から概念を奪っていくという設定がもう既に面白い。序盤の金魚を咀嚼したあと、同居する息子夫婦を殺害し、自殺したおばあちゃんの話のように《知識がない状態》でも十分怖いし、不気味。一方で、終盤の《知識を得た状態》もまた違った恐ろしさがあり、一冊の中で様々な恐怖を抱くことができる。 また概念を奪うという哲学的な物語ではあるものの、「愛」という人類誰しもに共通する普遍的なテーマを扱っており、結果としてすごく響いてしまった。映画→小説と来たので、次は舞台を見てみたい。舞台でも金魚食べるのかな。
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公開当時に映画版を視聴。 最近改めて見WOWOWの前日譚ドラマと併せて見返し、小説も読了。 ヒトから概念を奪うことで内側から乗っ取り、侵略する訳ではなく、あくまで概念を奪う行為は敵対する人類を知るためであり、侵略行為そのものは武力(?)を持って行われる。 人から概念を奪い、皮肉にも様々な感情の概念を獲得することで人間らしくなっていく地球外生命体。良い。 隣にいる大切な人が実は宇宙からの侵略者で、自分が地球の命運を握っているかもしれない時、果たしてどう行動するのか? セカイ系かもしれない。
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