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〈戦後思想〉入門講義 丸山眞男と吉本隆明
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〈戦後思想〉入門講義 丸山眞男と吉本隆明

仲正昌樹(著者)

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〈戦後思想〉入門講義 丸山眞男と吉本隆明

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 作品社
発売年月日 2017/06/01
JAN 9784861826405

〈戦後思想〉入門講義 丸山眞男と吉本隆明

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商品レビュー

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2021/06/27

 仲正先生が、この本で講義なさっている吉本隆明と丸山眞男をいう二人について、セットで関心を持っていらっしゃる方が、実際どれくらいいらっしゃるのか、持っていらっしゃる方の年齢はどのくらいなのか、ぼくが一番知りたいのはその点かもしれません。  吉本隆明の「丸山眞男論」を読んで以来、ぼ...

 仲正先生が、この本で講義なさっている吉本隆明と丸山眞男をいう二人について、セットで関心を持っていらっしゃる方が、実際どれくらいいらっしゃるのか、持っていらっしゃる方の年齢はどのくらいなのか、ぼくが一番知りたいのはその点かもしれません。  吉本隆明の「丸山眞男論」を読んで以来、ぼくにとっては二人はセットで、お二人の考え方、あるいは、思想のぶつかり合った先にしか新しい思想の可能性はないと思い込んでいた40年前に、二人ともがきれいさっぱり忘れ去られる時代がこうよとは、思いもしませんでした。  先行する、ある時代をけん引した思想を「批判」や「否定」ではなく「忘却」、無かったことにして「あたらしい時代」を標榜する無思想の世界に対する危機感が残っている証としての意味が、この本の大きな功績ではないかと考える、ぼくは、どうも時代遅れなのかもしれない。ブログにも思い出話を書きました。  https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202106240000/

Posted by ブクログ

2018/04/22

丸山眞男の「忠誠と反逆」と、吉本隆明の『共同幻想論』を読み解き、戦後日本を代表する二人の思想家の立場を対照的に考察している本です。 じっさいにテクストを読み解くかたちで考察が進められているので、丸山と吉本のそれぞれの立場についてまったく何も知らない状態では、議論に筋道をたどるこ...

丸山眞男の「忠誠と反逆」と、吉本隆明の『共同幻想論』を読み解き、戦後日本を代表する二人の思想家の立場を対照的に考察している本です。 じっさいにテクストを読み解くかたちで考察が進められているので、丸山と吉本のそれぞれの立場についてまったく何も知らない状態では、議論に筋道をたどることに困難をおぼえるかもしれません。おなじ著者の『集中講義! 日本の現代思想―ポストモダンとは何だったのか』(NHKブックス)で、戦後日本思想史のおおまかな見取り図が描かれているので、そちらを先に目を通しておけば、本書の理解も深まるのではないかと思います。 「通奏低音」という発想にもとづいてどちらかといえばペシミスティックな結論をみちびきだしたという印象をいだいていた丸山が、近代的主体性の特徴である自律的な精神の萌芽を日本思想史のなかに求めようとするなかで、武士のエートスについてくわしい分析をおこなっていることに改めて目を向けるきっかけを与えられました。

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