新貧乏物語 しのび寄る貧困の現場から

中日新聞社会部(編者)

• 販売会社／発売会社: 明石書店
• 発売年月日: 2017/06/01
• JAN: 9784750345277

商品レビュー

2024/04/05

2017年の本。
日本の苦しんでいる人達を、様々な角度から取材したルポルタージュ。
大学の奨学金の支払いにクビを締められる若者や、解雇と同時に住処も失った非正規社員、学費や家族への仕送りのために風俗業に飛び込む女性、児童養護施設を出たあとの苦難、老いても経済的に苦しむ高齢者、日本に行けば稼げると騙され借金を背負って来日するも、職場内暴力を受けてしまうベトナムからの技能実習生、国籍を持たない外国人孤児、がんによって人生が変わってしまった人たち。

ありとあらゆる立場の人たちが陥る貧困。
読み進めると人事とは思えなかった。明日は我が身。
P78 日本の高齢者の貧困率は19.4%
5人に1人が貧しい暮らしを強いられるこの国。
かたや脱税や税金未納で問題になる議員たちが次々出てくる日本。
この国に希望を持つことのむずかしさを感じる。

2021/07/02

自分は決定的な貧困ではないけれど

なんて　思っていた自分が

バカだと思えてくる

旦那が病気になったら

子供が就職できなかったら

身元を保証してくれる人がいなかったら

シングルマザーになったら

不慮の問題というのは

自分が想像してなかっただけで

すぐそばにある

ただの運だったんですね

格差社会なってしまって

このままでいいの

という疑問がどんどん大きくなりました

助け合える社会がいいな