あなたの脳にはクセがある 大活字版(上) 「都市主義」の限界 大活字本シリーズ

養老孟司(著者)

• 販売会社／発売会社: 埼玉福祉会
• 発売年月日: 2017/06/01
• JAN: 9784865961751

商品レビュー

2020/06/19

P19
無意識が意識と議論すれば
無意識は負ける。
議論はことばでするもので
ことばは意識の典型的な産物だからである

P31
脳は身体を本質的に
統制することは決してできない

P33
田舎を「遅れている」と馬鹿にするのが
新興都会人の態度である。
成金が貧乏を馬鹿にするのと同じである　

P36
そもそも自然に起こるできごとに対しては
仕方がないとしか
結局はいいようがない

P37
近代化とか、国際化とか、
高度成長などといい
それを「進歩」「発展」などと呼んでいるのは
都会人の夜郎自大である

P43
脳からすれば
身体は汚れている。
クソもすれば死体にもなる。
しかし脳は身体の一部なのである。
脳が全部なのではない　※

P145
意識化された未来は
もはや未来ではない。
それは現在なのである

P154
人の本質に基づいたことは
世界中のどこであれ成立する

P154
子どもについて考えることは
身体について考えることに近い

P156
日常生活をむしろ自然によって
妨害されるような様式に
変えるべきである　※

P175
まあ、自然に任せておこう

P177
釈迦は都市を出て
自然に戻った人である

P177
仏教が人の煩悩、欲望を
去れと教えるのは
基本的には都市批判、脳化批判なのである