商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2017/06/09 |
JAN | 9784163906607 |
- 書籍
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悪左府の女
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悪左府の女
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商品レビュー
3.8
15件のお客様レビュー
武士が政権を握る少し前、琵琶に優れた女の話。 そんな簡単に男に惚れるのか?とも思ったけど、栄子やその周囲のお互いを思いやる感情が非常に尊かった。
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藤原頼長。平安末期の藤原氏で、保元の乱で敗死した人物。貴族から武家へと政治が移り変わる過渡期に、権力争いに奮闘し悪左府の異名をとる。この場合の「悪」は善悪でなく、行動が型破りであることから来ているそうです。破天荒が近いのかもしれない。 その頼長の権力争いの道具として宮中で行きた栄...
藤原頼長。平安末期の藤原氏で、保元の乱で敗死した人物。貴族から武家へと政治が移り変わる過渡期に、権力争いに奮闘し悪左府の異名をとる。この場合の「悪」は善悪でなく、行動が型破りであることから来ているそうです。破天荒が近いのかもしれない。 その頼長の権力争いの道具として宮中で行きた栄子の人生。 頼長は歴史の表舞台からは退場したので、その手下であった栄子も、権力争いでいうと敗北者であるのですが、執念の強さが明らかになるラストが凄まじい。 あの場面は、どういう感情で読めばよかったのだろうか。恨みの強さなのか、一矢報いたという少しの達成感なのか、復讐の予告であるという嗜虐感なのか。 鴨長明で登場することから、権力に取り憑かれた人々への無常感を訴えて、哀れんでいるのか皮肉ってるのか、とも思いましたが、頼長の性質を思ったときに復讐だったのか、と思いました。頼長の思いを汲んだ栄子の執念も加わって、凄まじいなと。
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圧巻としかいいようもない。平安時代末期ほとんど知らない時代だから読むのに時間がかかったが入り込むと時間を忘れて読み進める。女性の描写もわかりやすく、そして男性もわかりやすい。醜女と言われる女性の一生を軸に話は展開するが宮中のこと、政治、全てあらましがわかり公家から武家への転換点を...
圧巻としかいいようもない。平安時代末期ほとんど知らない時代だから読むのに時間がかかったが入り込むと時間を忘れて読み進める。女性の描写もわかりやすく、そして男性もわかりやすい。醜女と言われる女性の一生を軸に話は展開するが宮中のこと、政治、全てあらましがわかり公家から武家への転換点を直に見たかのように体験できた。 この作者と相性がいいのだと思うが次回も時間が存分にある時に一気読みしたい。
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