商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2017/06/06 |
JAN | 9784309415345 |
- 書籍
- 文庫
どつぼ超然
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どつぼ超然
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
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お、お、面白い!! ちょっと読んだだけで、こりゃ町田氏だ!と思う。 うひゃひゃひゃと思う。好きだー。 舞台は田宮市なんだけど、熱海じゃん。お宮じゃん。写真も載ってるしバレバレ。あ・たみや〜。 これはエッセイなのか??小説なのか?? ロードムービーだと思う。半径10キロぐらいの。 町田氏のお散歩物語。 島に渡ったら猫達がいた。みんな汚れてないほうをナデナデする。2分38秒くらいすると「さ」と言って立ち上がり、食堂とかに行ってしまう。 まだナデてもらえると思ってた猫は、突然どこかに行ってしまった人間に驚いて固まる。 本気で付き合うつもりもないのに、気まぐれに可愛がって飽きたら弊履のごとく棄て去る。人間のエゴだ。 ぶっ飛んでても、黄色い錯乱坊なんて言ってても、 町田さんはこういうことをスルーしない。 何も出来ないなら、何も手出ししないことよ。 あと、ところどころに、かなり芯を付く批判というか視点があって、そういうのも私は好きだと思う。個人が社会に排撃される構造を持つ点で社会的動物である人間にとってこれほど辛いことはない、などなど。。。 勘違いも思い込みも妄想も、解釈が面白くて 「どういうことかというと」とくると、 きたきたきた、と思ってニマニマしてしまう。 とにかく、すべてが面白い。笑ってしまう。 あみんの「待つわ」の歌詞の考察、わはははは! カラオケ行って今すぐ歌いたい。 お店のお客さんを観察するのは、なにげにみんなやってると思う。会話に思わず反応するよね。 心のなかで「違うよ、それは○○だよ!」 とか言ったりするよね。 そういうのをめっちゃ拡大誇張してる。 「春日部も品川も木更津も足立も練馬も湘南も、住んでる人には悪いけど、余にとってはただのナンバープレート、一片の金属板」には、笑ったー。 ただ一切が過ぎてゆく。太宰はこうなるか!! 最後は色々買ってタクシーを待つわ、なのね。 善哉、善哉。
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表紙買いw 田宮ってどこかと検索しちゃったけど、もともとは「熱海超然」とわかり納得。 リアルの場所だからこそ、脳内弁慶だけど現実は自意識過剰な小心者という”あるある”が現実味を帯びて面白いと思うのだけど、なんてタイトル変えたのかな。農協からでも苦情がきたのかな。
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一人称の考察がギャグになっているのだけど「私」「我輩」「余」の外部に対する距離感のイメージ描写がたくみすぎて、ワシが今悩んでいたいろいろな部分のかなりなところに答えを得たような気がする。 気がするだけかもしれんが。よく考えてみると、悩んでいたことすら、悩んでいる気になっていただけの錯覚かもしれんな。 語彙の蓄積量とその組み合わせをどうやってアウトプットしているのかが分からない。試しにワシもやってみたのだけど「ポルチオ☆ハンマー」とかある意味映像的で猥雑で淫猥な響のある言葉の組み合わせばかり浮かぶのである。 難しい。 理由が無い理屈がない、結果を作りその後から理屈がついてくる。
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