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山と村の怖い話 宝島社文庫
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山と村の怖い話 宝島社文庫

平川陽一(著者)

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山と村の怖い話 宝島社文庫

704

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 宝島社
発売年月日 2017/06/06
JAN 9784800271747

山と村の怖い話

¥704

商品レビュー

2.8

7件のお客様レビュー

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2023/10/05

民俗学的な話も少しだけあったけど、基本はよくある体験型怪談。途中で頭を切り替えて、内容を検証するつもりで読んだ。 A. こういう怖い体験をした B. 事前に(もしくは事後に)こういう背景や事情があった C. AとBは関連がある みたいな構成が多いんだけど、冷静に読めばAとBと...

民俗学的な話も少しだけあったけど、基本はよくある体験型怪談。途中で頭を切り替えて、内容を検証するつもりで読んだ。 A. こういう怖い体験をした B. 事前に(もしくは事後に)こういう背景や事情があった C. AとBは関連がある みたいな構成が多いんだけど、冷静に読めばAとBという事実は関係ない。もしくは事実というより、土地の言い伝えのようなものと関連させたり。A、Bの2つの事象はそれぞれ独立していて、その繋がりは、あくまで体験者や話者が主観のなかで関連付けたものでしかない。しかし人間というのはどうしても自分の中でストーリーを作ってそれに合致するように物事と物事を繋げて考えてしまうものなのだ。 その「繋げてしまいやすい」性質を自覚し、何らかの因果関係があるのか、主観によるストーリー付けに過ぎないのか切り分けて考えるべきだろうし、そのストーリー付けそのものに着目して人間の特性として分析するのも面白いと思う。もしかすると、人がその特性により陥りやすい過ちはどんなものかといった学びに繋げたりできるかもしれない。 また、「白い顔の女」「白い服の女」が頻出なのも面白い。男性の場合、単に「男」か、「若い男」などかなり抽象的な表現のことが多い。そもそも性別に言及しないか、女性でも単に「女」とのみ書かれていることもあるけれど、なぜか性別は「女性」、色は「白」についての言及が特に多く、この二つがセットになっていることも多い。それ以外の色、例えば「赤い服の女」「金髪の男」などの形容はまず見たことがない。また女性の髪形については必ずと言っていいほどロングヘアで、ショートカットの女性の怪談というのはないわけではないだろうが、ほぼ思い当たらない。実際この本にもショートカットの女性は一度も登場しなかった。 例外として、山での体験談の場合は服装にきちんと言及していることが多い。「青いジャケットの初老の男性」といった具合に容姿をはっきりと描写する。これは幻覚の可能性もあると思う。よくハンガーノックなどと言われる低血糖のほか、疲労、脱水、睡眠不足などからくる幻覚症状は登山経験者の体験談に非常に多く、発汗や水分の摂りすぎによるミネラル分の不足も意外な落とし穴なのだそうだ。 山での恐怖体験の多くは、こういった無自覚な幻覚・幻聴に過去の不幸な事故を結び付けてそれらしいストーリーを作ってしまっているのだろうな。 (Twitterより)

Posted by ブクログ

2023/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

山には人間と獣以外のナニかが確実にいる。 「温泉宿の秘密」みたいに何かを目撃したことによって従業員の態度が一変するの地味に怖い。 「神社のキツネ」でキツネ憑きに遭ったシズオくんがその後どうなったのか気になる。森からちゃんと出てきたのかしら。 「釣りが許されない池」とか子供が悪意なく禁忌破っちゃうタイプとかいたたまれない気持ちになるね。 「道端の石仏に残されていた因縁」は自業自得。 庭に飾ると良さそうだからって石仏持って帰っちゃうとか正気か??酔っててもやらんじゃろ...

Posted by ブクログ

2021/06/18

登山客や山村の人々の身に起きた怪異を集めた短編集。 なのだが、津山三十人殺しやおいらん淵なども取り扱っているので、タイトルの趣旨からは脱線しがちな内容である。

Posted by ブクログ

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