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無意識の構造 改版 中公新書481
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無意識の構造 改版 中公新書481

河合隼雄(著者)

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無意識の構造 改版 中公新書481

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2017/05/01
JAN 9784121804815

無意識の構造 改版

¥1,034

商品レビュー

4

23件のお客様レビュー

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2025/10/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

はじめに 本書を手に取ったのは、心の深層に向き合い、自己成長や理解を深めたいと思ったからである。複雑で多面的なユング心理学の無意識理論が、現代の心理療法やコーチングにどのように役立つのか、その実践的な価値を探る目的で読み進めた。読んでいくうちに、自分自身の内面にも多くの示唆を得ることができた。 多層ニューラルネットワークと心の同質性 書中で強調されるのは、生体の脳とニューラルネットワークによるAIの思考過程には本質的な違いはないという視点だ。ハードウェアの違いを超えて「心の動き」としての意識やインテンションが立ち現れるという主張は、AI技術と認知科学、哲学の融合を試みる私の興味と合致した。 意識・自我・自己の区別 本書は自我を「日常の自分の意識的側面」とし、自己を「意識と無意識の統合体」として区別した点も理解が深まった。自己実現(個性化)の過程でこの二つがどう相互作用するかという理論は、エグゼクティブ・コーチングの実践に直結する知見である。 無意識の構造と科学的限界 「無意識の構造」を構造として説明する意義と同時に、あくまで仮説の枠を出ない点も語られていた。私自身、感情や心の理論を「7色の虹」や喜怒哀楽のようなレトリックと捉えがちだったが、多次元的感情回路モデルの導入が示され、複雑な心の理解には多角的アプローチが必須であることを再認識した。 ユング心理学の元型とコーチングへの応用 特にアニマ・アニムス、ペルソナ、シャドウの元型、さらにはハデスの侵入やエロス、ヘルミーネといったユングの深層心理の象徴がコーチングの枠組みに組み込まれ、内面的抵抗や成長促進の理解を支えている点に強い共感を持った。これらは単純な心理学的理論ではなく、実践的な自己変容へのツールとして活用できる。 感情の捉え方と哲学的問題意識 喜怒哀楽に代表される感情の単純な枠組みを超え、感情の多様性や境界の曖昧さを深く掘り下げた部分は、私の哲学的疑問とも響き合う箇所だった。感情をモデル化し論じる際の限界と可能性を示した点で、本書は理論と実践のバランスを保っている。 書籍化の意図と学びの意味 ユングの理論は抽象的かつ哲学的であるが、本書はそれを読者に理解しやすくかみ砕き、現代の心理療法やコーチングに応用できる形で示している。仮説的理論の実践的価値を強調し、自己理解と他者理解、心理的成長の道筋を提示することが本書の大きな役割である。 おわりに この読み物は、私の興味領域であるAI技術と心の哲学、認知科学、心理学、そしてコーチングをつなげる架け橋として非常に価値あるものだった。複雑で曖昧な心の世界を解きほぐし、自己実現へ向けた知的な足がかりを与えてくれる良書であると感じた。

Posted by ブクログ

2025/01/13

素人にはかなり難しかった。この本を体系的に理解できるようになるには、何度も読み返したり、周辺知識を学ぶ必要がありそう。ただ、人生の後半にもう一度必ず読み返したい本。 今まで、無意識とは何か?無意識が自我に与えている影響などは考えたことすらなかったので、そういう考えがあることを知...

素人にはかなり難しかった。この本を体系的に理解できるようになるには、何度も読み返したり、周辺知識を学ぶ必要がありそう。ただ、人生の後半にもう一度必ず読み返したい本。 今まで、無意識とは何か?無意識が自我に与えている影響などは考えたことすらなかったので、そういう考えがあることを知れたことだけでも読んだ価値があった。 本書では、さまざまな夢の実例から、夢の解釈をし、自我に与えている影響について詳しく記されている。 ------------------------- 【備忘録】断片的な学びだが、印象に残った内容。 (個人的解釈) ・人は誰しも自分の中に影(劣等感、短所)を持ち、それを認めることをできるだけ避けようとし、また無意識に他人に投影してしまうことがある。そうならないように、投影した自分の影を自分に引き戻し、どのように生きるか考える必要がある。 ・人は外界と調和するためにその人の役割にふさわしい仮面「ペルソナ」を身につけなければならない。その一例として、男は男らしくや、女は女らしくなどがあるが、男性でも女性でも無意識下では、両方の性を兼ね備えている。その割合の度合いがどちらかに傾くのは良くない。こういった典型例として、夫婦間しばしば見られ、男女間の役割が反対になることがある。教育ママが典型例。 ・ユングは自己実現の過程を個性化の過程と呼び、危険に満ちた道であると述べている。自己は無意識内に存在していて、意識化することが不可能。自己は、シンボルを通してのみ知ることができる。シンボルの現れは、深い感動を与え、宗教体験の基礎となる。個性化するには、無意識界に目を向ける必要があり、内省可能なものではない。(=自分の意識できる内容をあれこれ見つめ直すことではない。) →どうすればいいかまでは理解しきれなかったが、いずれ個性化の「時」が夢として現れる。その時が来ると、不思議な現象に合うという。それは夢と現実の一致かも知れない。スピリチュアルな世界で理解するのが難しかったが、大変興味深かった。 ------------------------- 自分のコンプレックスが無意識のうちに与えている影響、立て続けに悲惨な出来事が招かれたのは実は偶然ではなく必然的であること、日本人の自己実現における西洋との違いなどなど、他にも、なるほど〜そういう考え方があるのかといった点が多々あったので、また読み返したい。 特に、無意識内に形成されたことが意識に影響を与える時は、人生の後半にあるという。このような時が訪れた時、中年の危機を迎えるという。こういう事象や考え方があることを知識として知っているか知っていないかでは全然違うと思う。なので、人生の後半にまた読み返したい。 リピート     ★★★★☆ 新たな学び    ★★★★☆ 生活・仕事転用  ★★☆☆☆ 難しさ      ★★★★★

Posted by ブクログ

2024/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「無意識の構造を探るこころみは、トータルな存在としての人間の生き方の探索へとつながってくる」とあとがきにある。 文字を追うことはできるんだけど咀嚼するのが難しかった。タイプ論以外はほとんど出てきたんじゃないんだろうか。 恐ろしい世界を少し見せていただいたと思う。自己。 ・個性化の道を歩むものは、腹背に敵を受ける厳しさを体験する。それは「尋常な人入場お断り」の道であることを覚悟しなくてはならない。

Posted by ブクログ