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警察回りの夏 集英社文庫
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警察回りの夏 集英社文庫

堂場瞬一(著者)

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警察回りの夏 集英社文庫

902

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2017/05/19
JAN 9784087455793

警察回りの夏

¥902

商品レビュー

3.3

17件のお客様レビュー

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2026/02/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

犯罪現場のグロテスクな描写もない、メディアの今をテーマにした社会派ミステリだった。 前職が新聞記者だったという堂場さんが舞台にしたメディアの世界が生々しく、ノンフィクションを読むような流れで興味深かった。 日本新報甲府支局の記者、南泰祐は体が解けるほどの暑さの中、ほとほと嫌になりながらサツ回りを続けている。 彼は団地で幼い姉妹が絞殺された事件を追っている。若い母親は行方がしれない。 詰めかけたメディアに住民が不満を募らせて目の敵にされるようになっている。これはもう通常に見られる「メディアスクラム」という光景になってきた。 そんな中でも南は何とか実績を作って東京に異動したいと思っている。 そして親しくなった警察の関係者から貰った事件の情報が特ダネだと躍り上がって締め切りに滑り込ませた。 しかしそれが誤報だった。 それからは南と警察・自社内部の思惑との戦いは始まった。自身の記者としての矜持のために誤報の元を突き止めなくてはならない。 姿を隠した母親は子供を殺されても厄介払い程度にしか感じていない。彼女はこの状況では姿を表せない、金のためもあって売春目的でかくまってもらっている。 新聞社も誤報についてお詫びでは済まなくなっている。ネットの書き込みは過熱している。検証記事を発表しなくてはならない、そのために前例のない対策をたてた新聞社は「外部調査委員会」を設け公に紙面で告知することにする。 このメンバーが個性的でそれぞれ重い経歴があり、社会的に今でも重鎮であり視野の広い人達がリードしていく、新聞社の思惑通りに動かなくなる。 新聞をはじめ紙のメディアの衰退が見え始めている今を、改めて実感している。そこでメディアを見直すこの委員会の活動は味がある。 ネットにまき散らされる無責任な情報は、それが今のメディアの姿だと作者は南という記者を通して映し出して見せる。 ストーリーは犯罪絡みで警察と政治家の個人的な事情も絡めて面倒な世界を描き、南が誤報の裏の真実を追いかけるのがメインで、幼い姉妹の殺人事件はその発端に過ぎない扱いになっている。 父親が自殺未遂で発見された。そこから終息の糸口が見え始める。 南の追う誤報の真相がどう解決されるのか、ただメディアの姿を追うだけでなく、一面政治利用の思惑や個人的な関係のこじれや、様々に絡まった裏事情が解きほぐされていく。 大きな波が感じられない話の流れはこれは警察小説かと思って読み始めたが全く違っていた。 現代の新聞社の記事や報道番組はどのくらい独立した矜持を持ち続けているのだろうという、作者の姿勢が見える。現代のメディアに向かっての問いかけも問いのままで忘れられていく。そんな薄靄がかかっているような部分が掘り起こされていく。興味深かった。 三部作だそうだ。時間があれば南記者のその後を読んでみたい気がする。 堂場さんは、鳴海了の「雪虫」が面白かった。ずいぶん前で忘れかけているがこのシリーズもいいらしい。

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2024/08/22

新聞記者の南は、母子家庭の幼い姉妹が自宅で殺害された事件を追っていた。 そんな中、警察のネタ元から犯人逮捕の情報を得た。 特ダネだ。 南は甲府から東京本社への栄転を狙っていた。 正直、焦りがあり、ネタの裏取りも怠った。 その結果、そのネタは誤報であることがわかり、南は追い詰められ...

新聞記者の南は、母子家庭の幼い姉妹が自宅で殺害された事件を追っていた。 そんな中、警察のネタ元から犯人逮捕の情報を得た。 特ダネだ。 南は甲府から東京本社への栄転を狙っていた。 正直、焦りがあり、ネタの裏取りも怠った。 その結果、そのネタは誤報であることがわかり、南は追い詰められる。 事件の真相の前に立ちはだかる、不穏な何か… それにネットでの遠慮のない言葉の数々。 新聞記者としての誇りと特ダネに対する執着。 面白かった。 2024.8.21

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2024/06/26

どこかのサイトで紹介されてたので買ってみた一冊。 誤報を出した新聞記者の話。 序盤はなかなか話しが進まなくて内容に興味が湧かなかった。 中盤位からなんとなく話しが面白くなってきたと思ったが、そんなに興味がわくというわけでもなかった。 ちょっと消化不良なのは、メディア規制を...

どこかのサイトで紹介されてたので買ってみた一冊。 誤報を出した新聞記者の話。 序盤はなかなか話しが進まなくて内容に興味が湧かなかった。 中盤位からなんとなく話しが面白くなってきたと思ったが、そんなに興味がわくというわけでもなかった。 ちょっと消化不良なのは、メディア規制を進めようとしていた政治家はどうなった?どうしようもない母親はどうなった? ちょっと気になった。 政治家と新聞社支社の長の真意が掴めない会話が本当にわかり辛くイライラしたなと感じた小説でした。

Posted by ブクログ

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