商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2017/05/01 |
JAN | 9784560095430 |
- 書籍
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ハヤブサ
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ハヤブサ
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商品レビュー
2.5
2件のお客様レビュー
世間に知られた猛禽、ハヤブサの生態から文化、軍事、現状まで。幅広く論じた文化史。 ハヤブサはタカの仲間だったのですが最近は系統的にはインコに近いことがわかって、気分的には若干がっかり感があるのですが、それでも会えたらうれしい鳥のひとつに違いはありません。本書はそんな、誰もが知っ...
世間に知られた猛禽、ハヤブサの生態から文化、軍事、現状まで。幅広く論じた文化史。 ハヤブサはタカの仲間だったのですが最近は系統的にはインコに近いことがわかって、気分的には若干がっかり感があるのですが、それでも会えたらうれしい鳥のひとつに違いはありません。本書はそんな、誰もが知っている(そして多分会えたらみんなうれしい)ハヤブサについて、脅威の生態から人間のとのつながり全般を解説しました。 一番読んでいて楽しいのはやはり想像を絶する生態の部分です。しかし人間とのつながりをメインとする本なので、文化史の部分はやはり読み応えがありました。特に鷹狩り用の鳥として世界的に用いられているのに驚きました。日本ではハヤブサを鷹狩りに使った記録はほとんどないと思いますが、そのあたりの理由が気になりますね。 また、軍事的な分野ではハヤブサはシンボル的な意味合いで多く取り上げられますが、実際にバトルオブブリテンなどの戦場で活躍したり、GPSデータが現代でも軍事利用されていたりと、実戦的な軍事利用もされているのだなあ、と知りました。 しかし最初は高貴な鷹狩りで乱獲し、次は害鳥として乱獲し、さらにDDTで生存を追い詰められ、人間によって振り回される様子はなんとも悲しいものがあります。
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歴史本にしては連続性がなく、文化本にしては多様性がなく、生態本にしては科学的知見に欠ける。 本書を厳密に分類するならば、詩集の棚に置くのが妥当だろう。 アメリカや軍隊との関わりは密接にアピールされるのに、国鳥であるハクトウワシについては全くの無視。 一般的に"鷹&qu...
歴史本にしては連続性がなく、文化本にしては多様性がなく、生態本にしては科学的知見に欠ける。 本書を厳密に分類するならば、詩集の棚に置くのが妥当だろう。 アメリカや軍隊との関わりは密接にアピールされるのに、国鳥であるハクトウワシについては全くの無視。 一般的に"鷹"とされる神話のヴェズルフェルニルも、断りなく"ハヤブサ"と断定していたり。 鷹や鷲との違いは明文化されることなく、ハトはただの餌であり、賢さをカラスと比較されることもない。 本書が目指すのは事実の探求ではなく、いかにハヤブサが崇め奉られ、人々に愛され、美しく荘厳な野生の代表者であるかを語るためのものなのだろう。 ハヤブサ信者以外は読む意味はない一冊。
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