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バッドエンドの誘惑 なぜ人は厭な映画を観たいと思うのか 映画秘宝セレクション
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 洋泉社 |
| 発売年月日 | 2017/03/01 |
| JAN | 9784800311818 |
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バッドエンドの誘惑
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バッドエンドの誘惑
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商品レビュー
3.7
6件のお客様レビュー
タイトル通り厭な後味、重い結末の映画について語ったエッセイ。まえがきにも書いているがネタバレ全開である。そりゃ結末の何が厭で素晴らしいかについて語るのが目的だから。 私自身はネタバレてても読んだり観たり出来る性質なので気にならないが、ネタバレが嫌な人は当然読んではいけない。 そう...
タイトル通り厭な後味、重い結末の映画について語ったエッセイ。まえがきにも書いているがネタバレ全開である。そりゃ結末の何が厭で素晴らしいかについて語るのが目的だから。 私自身はネタバレてても読んだり観たり出来る性質なので気にならないが、ネタバレが嫌な人は当然読んではいけない。 そうそう、これも結構大事な点だと思うけど映画紹介の本なのにスチル(写真)が一点も出てこない。本当に文章だけ。 第1章 バッドエンドの誘惑 『ミスト』『永遠の子どもたち』『ミスティック・リバー』『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』『召使』『恋するリベラーチェ』『スキャナー・ダークリー』『レクイエム・フォー・ドリーム』『ミュンヘン』『ゾディアック』『ボディ・スナッチャーズ』『ゾンゲリア』『溶解人間』『スーパー!』『僕のエリ200歳の少女』『ヒメアノ〜ル』 第2章 世界イヤ映画紀行 韓国『オールド・ボーイ』『殺人の追憶』『チェイサー』 メキシコ『パンズ・ラビリンス』『父の秘密』『エル』 イギリス『ウィッカーマン』『SCUM/スカム』 オランダ『SPETTERS/スペッターズ』『ルドガー・ハウワー/危険な愛』『ボーグマン』 オーストラリア『荒野の千鳥足』『ピクニックatハンギングロック』 デンマーク『真夜中のゆりかご』『シージャック』 第3章 女とこども 『サンセット大通り』『マルホランド・ドライブ』『スター80』『白雪姫殺人事件』『イヴの総て』『結婚相談』『さよならミス・ワイコフ』『その場所に女ありて』『偽りなき者』『狩人の夜』『忘れられた人々』『だれのものでもないチェレ』『クリムゾン・ピーク』 個人的には第2章の国ごとのバッドエンド映画が面白かった。気候や歴史、国民性が影響している部分などがわかって、観たことのある作品でもあらためて理解が深まった。
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後味が悪い、救いのない映画。そんな映画に惹かれてしまうのは何故だろう?気鋭の映画評論家が挑む、衝撃のバッドエンドムービー評論集。タイミングの悪さ、先の見えない絶望、イヤな女に子供の不幸、そして美しい残酷で彩られた国々の映画。後味の悪い映画を分類し読み解くことで、映画の新しい魅力を...
後味が悪い、救いのない映画。そんな映画に惹かれてしまうのは何故だろう?気鋭の映画評論家が挑む、衝撃のバッドエンドムービー評論集。タイミングの悪さ、先の見えない絶望、イヤな女に子供の不幸、そして美しい残酷で彩られた国々の映画。後味の悪い映画を分類し読み解くことで、映画の新しい魅力を導き出す。 バッドエンド映画は、もちろん見終わったらズーンと沈んでしまうのだが、たまたま運の悪い方に進んでしまった人間の悲劇を通して、たまたま運の悪い方に進んでしまった人間の心理を紐解くことで、現実の人生がバッドエンドにならないようにサバイバルするために役立てることが出来る映画です。 「タイミングの悪さが原因で運命が悪い方向に進んでしまった映画」では、スティーヴン・キングの「ミスト」の主人公の判断の速すぎたこととタイミングの悪さが悲劇に繋がったこと、「ミスティック・リバー」ではあと1日待てなかったことが悲劇に繋がったことを通して、適切なタイミングを図ることと正しい決断をすることの難しさが学べる。 「支配され支配する者同士のせめぎ合いをテーマにした映画」では、「恋するリベラーチェ」のかりそめの愛情で恋人を支配する者と相手に対する嫉妬と怒りで人生を狂わせる男を通して、「愛」というゲームでは欲望で割り切る者が勝つというゲームの非情さと報われなさが学べる。 「わずかな喜びのために尽くしても報われない映画」では、「ぼくのエリ」での吸血鬼少女に血を調達したりする初老の男と吸血鬼少女に恋する孤独な少年を通して、「ヒメノワール」でのいじめで人生が狂い残虐な殺人に手を染める森田を通して、わずかな喜びのために手を汚すまで尽くしても報われない残酷さが学べる。 「世界イヤな映画紀行」では、韓国映画の凶暴なバイオレンスと恨みや怒りなどのねちっこい描き方の情念、メキシコ映画の心理的な暴力性、イギリス映画の階級社会の格差がもたらすイヤな感じ、デンマークやオランダの映画の特徴を、具体的な作品を例にあげて解説している。 イヤな映画が好きな人には、参考になる映画解説本です。
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"映画を終わった後味の悪さの魅力を語ったユニークな本。ただ、その宿命のためあらすじを語らなければならず、これから見たいと思っていた作品は飛ばし読むほかない。 思いのほか、観ている作品が多かった。自分もバッドエンドの誘惑にしびれるタイプかもしれない。"
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