商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2017/02/01 |
JAN | 9784582635072 |
- 書籍
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佐野洋子
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佐野洋子
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
佐野洋子さんの魅力がギュッと詰まった本 家族との思い出やお友達との思い出も 特にお父さん、お母さん、お兄さんとの思い出はなんだかキュッとなる これまでほぼ読んだことがない絵本を読んでみようと思ったし、お母さんとのことを綴ったシズコさんも読んでみたい
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佐野洋子さんといえば、マッシュルームヘアで眉毛が隠れていて、垂れ目で口の大きい、バシバシものをいう人、というイメージだった。絵を描く人、というイメージはあまりなくて、エッセイストか何かで、手遊びに絵を描く人だと思っていた。それが「100万回生きたねこ」でブレイクした、みたいな。 ...
佐野洋子さんといえば、マッシュルームヘアで眉毛が隠れていて、垂れ目で口の大きい、バシバシものをいう人、というイメージだった。絵を描く人、というイメージはあまりなくて、エッセイストか何かで、手遊びに絵を描く人だと思っていた。それが「100万回生きたねこ」でブレイクした、みたいな。 そういった誤解が解けた一冊なのですが、エピソードとして集められる佐野洋子と、絵が物語る佐野洋子に微妙なズレがあるような気がして、なんとなく寂しい読後だった。 別に佐野洋子さんが周囲に理解されなかったとかそういうわけではないだろうし、むしろ愛されて、好きなことを成し遂げて成功した幸せな人であるはずなのだけど、絵がどうにも寂しそうというか、足元ではない遠くを見つめているというか、手応えが儚いというか、知人のエピソードにみる佐野さんよりずっと寂しそうな気がした。 多分、だけれど、この本の初めの方に書いてある北京で過ごした幼少期のこと。それが本当に、ものすごく、佐野さんの中にはどうしようもなく根っこになっていて、佐野さんはいつもいつもそこを(もう存在しないそこを)見つめていたし焦がれていたのだろうな、という気がする。誰でも幼少期の人それぞれの何かをノスタルジックに思い出すものだと思うけれど、時折、それがものすごく強い人がいる。佐野さんもそんな一人だったのかなあ、と。一冊を通して読んでみて、そんなふうに感じた。 四角く切り取られた(北京の家の庭から見たのであろう)空を描いたモノクロのカット。あれがとても強烈に私の中に残っている。四角い空を見上げている女の子。あれは全くの、誰にも縛られない佐野洋子さんの心なんだろう。 とても切ない気持ちになる一冊だ。
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佐野さんの本を読むと、自分の居心地が悪い瞬間がある。自分のいい加減さ、嘘つきな部分を、佐野さんに突きつけられるからだ。そんな時の佐野さんの言葉は、名言であるから忘れることができないはずなのに、いつのまにか私は自分のいつもの生き方に戻って忘れてしまう。 ここで佐野さんについて語って...
佐野さんの本を読むと、自分の居心地が悪い瞬間がある。自分のいい加減さ、嘘つきな部分を、佐野さんに突きつけられるからだ。そんな時の佐野さんの言葉は、名言であるから忘れることができないはずなのに、いつのまにか私は自分のいつもの生き方に戻って忘れてしまう。 ここで佐野さんについて語っている人の中に、私のような人はいないだろうかと、探してしまった。どこまでも嫌な自分。それを教えてくれる人が、佐野さんなのだ。だから、私は佐野さんの本を折に触れ読み続ける。 佐野さんは佐野さんであり続けた。亡くなった今も、ずっと関わった人たちの中に生き続けている。 未公開の写真や絵がたくさん。これ1冊あれば、とりあえず大丈夫。・・・というエッセンスにあふれている。
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