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小林カツ代伝 私が死んでもレシピは残る
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2017/01/01 |
JAN | 9784163903965 |
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小林カツ代伝
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小林カツ代伝
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商品レビュー
4.3
15件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
テレビ番組「料理の鉄人」で一番かっこよかったのは、小林カツ代だった。対戦相手を「皆さん、鉄人でしょ。どなたでも結構ですよ」と啖呵を切り、司会者鹿賀の指名した陳健一を7品ものジャガイモ料理で堂々の撃破。 この本はその「料理の鉄人」回想から入って、料理家…いやマルチプレイヤー小林カツ代の生涯を描く。波乱万丈の人生、なんという密度の濃い人生を送ってはったのかと、知ってたことも知らなかったことも含めて、改めてまとまったものを読むと感嘆する。 女性が社会で働くことの意義、男女分けへだてなく共に家庭を維持していくことの大切さ、そのために料理を含め家事をいかに効率よくやっていくかの研究と啓蒙…。 家庭料理に歴史的な改革を起こすだけでも非常に大きな功績だが、彼女の活躍がそこに留まらず、日舞の名取であったり、エッセイストであったり、女声合唱団の代表であったり…いったいいくつもの仕事を持ち。どれだけの功績をあげきてきたのか。 関東の人にしては空気に大阪のおばちゃんを感じるなぁと思ったが、やはり大阪ど真ん中の生まれ育ちだったのか。 それにしても、人生後半が可哀そうすぎる、躓くような何かの失敗があったわけではなく、くも膜下出血でベッドから起きられない身体となったままで人生を終えた終盤、息子ケンタロウの大事故も並行して発生するなんて…。 その遠因にはやはりクソのような週刊誌のクソのような記事があって小林カツ代が嘆くセリフも切ない。「メディアの世界でこれだけ仕事をしてきて、なぜ、何も悪いことをしてない私が叩かれなきゃなんないの?これまで何度も仕事をしてきた会社じゃない」… ここの部分を読んだのか文藝春秋(この本の出版社)、お前らの週刊誌も他人事やないよな。スキャンダルで人を破滅に追いやって儲けた金で食う飯は、きっと小林カツ代が作った料理の真反対の味なんだろうなぁ。美味いかどうか知らんけど。
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冒頭に著者とのエピソードを、その次に料理の鉄人の裏話を持ってくるという構成がいい。文章も簡潔で、とても読みやすかった。女性の社会進出と共にあった、小林カツ代という人物像がよく伝わる一冊。料理に手間と時間をかけられない中で、料理の常識に囚われず、合理的にどうすれば美味しく作れるか?...
冒頭に著者とのエピソードを、その次に料理の鉄人の裏話を持ってくるという構成がいい。文章も簡潔で、とても読みやすかった。女性の社会進出と共にあった、小林カツ代という人物像がよく伝わる一冊。料理に手間と時間をかけられない中で、料理の常識に囚われず、合理的にどうすれば美味しく作れるか?料理には思想があるんだな、と改めて思った。 ただ、著者が年の離れた友人ということもあって、カツ代のネガティブな部分への突っ込み不足はある気がする。更に少々難くせを付けさせてもうらうと、幼少時の大阪の街並みの説明が冗長だと思う。本の締めを反戦思想で締めくくった感があるけど、そこに焦点当てなくていい気がする。書き手が元ピースボートの人らしいので、さもありなんとは思う。反戦思想を否定する訳じゃないけど。
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