商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2017/02/07 |
JAN | 9784344425699 |
- 書籍
- 文庫
骨を彩る
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骨を彩る
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商品レビュー
4.1
79件のお客様レビュー
前の話に登場した人が次の話で語り手になる。 こういう話、好きです。 語り手から脇役になると印象が変わるのが不思議。 どの話もしんと染みてよかったです。
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すべてに満ち足りて生きている人はいない。この連作短編集で思ったことだ。 亡くなった家族のことに想いを巡らせながら生きている人。拠り所を見つけて、何事もないかのように生きている人。自分にないものを持っている人に、嫉妬したり、関わりを絶ったりして、今の自分を正当化して生きている人。...
すべてに満ち足りて生きている人はいない。この連作短編集で思ったことだ。 亡くなった家族のことに想いを巡らせながら生きている人。拠り所を見つけて、何事もないかのように生きている人。自分にないものを持っている人に、嫉妬したり、関わりを絶ったりして、今の自分を正当化して生きている人。表向きはうまくやってるようでも、本当は辛いことを秘めている人。本当の自分を出せない人。自分を守るために人を蔑んでいる人。自分ではどうしようもないことを抱えている人。この登場人物達のことを知るにつれて、誰もが自分にないものを抱え、悩みながら生きていることについて考えた。 読後、改めて見ると、キラキラしたイチョウの葉っぱが降る表紙が、この物語を包んでいるように思えた。
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本編も当然ですが、最近解説を読んで、作家先生は、言葉を形にするのが凄く上手なんだと改めて実感します。当たり前ですが。 解説であるように、物語それぞれが「寡黙」ではあるが、それでいて「鋭利」であり「優しい」。読んでよかったです。 桐野夏生さんの「日没」からの、振れ幅、最高かよ。
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