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ブラック・ヴィーナス 天才株トレーダー・二礼茜 宝島社文庫
748円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2017/02/07 |
JAN | 9784800267146 |
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ブラック・ヴィーナス 天才株トレーダー・二礼茜
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ブラック・ヴィーナス 天才株トレーダー・二礼茜
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商品レビュー
3.6
14件のお客様レビュー
二礼茜という印象的なキャラクターと先が気になってしまう展開に目が離せなかった。投資の世界の一面を見せてもらった。お金がないと何も出来ない。それを二礼茜はお金を求める人の信念を確かめることを報酬にお金を作っていく。こんな頼もしい救世主がいたら心強いと思った。
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資金難に苦しむ人からの依頼を受け、株取引を行い利益をもたらす投資の女神。ただし報酬は依頼人の最も大切なもの。 そんな「黒女神」の異名で呼ばれる二礼茜の活躍を描く経済サスペンス。シリーズ1作目。 第14回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。 ◇ そ...
資金難に苦しむ人からの依頼を受け、株取引を行い利益をもたらす投資の女神。ただし報酬は依頼人の最も大切なもの。 そんな「黒女神」の異名で呼ばれる二礼茜の活躍を描く経済サスペンス。シリーズ1作目。 第14回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。 ◇ その日、二礼茜と百瀬良太は金沢市中心地の百万石通にあるカフェのテーブルで向かい合っていた。 良太は「金融商品取引法」を盾に取り、他人に代わって株取引ができるのは役所に登録した業者だけですよと、真面目な口調で釘を差している。けれど茜はどこ吹く風だ。 登録業者なら確実に利益を上げてくれるのか。業者が損失を出したら役所は資金を保護してくれるのか。大切な資金を預けるのなら少しでも儲かる業者に任せるのが当然ではないのか。 茜の反論に良太は返すことばがない。 なら「金融商品取引法」なんてつまんない法律ねと茜が駄目を押して、この話題は終わった。 良太が黙り込んで間もなく、窓の向こうにある証券会社の株価ボードの数字が動いた。 茜が口にした銘柄のみが大きく値を上げている。それを見ても茜は表情を変えず、そろそろ行きましょうと良太を促したのだった。 ( 序章 ) 全4章と序章および終章からなる。 * * * * * 茜と良太の出会いから描かれるため、2人の関係がわかってすっきりしました。 ( 2作目を先に読んだので……。) 茜は、資金不足で窮地に陥った人の依頼を受けて株取引を行い短期間で利益を出すという、言わば資金調達代行業をしています。 けれど、誰でも茜に会えるとは限らないことや、茜の要求する報酬が依頼人にとって痛みを伴うものであること、その代わり茜が請け負った投資のリターン率はかなり高いものであることから、ニ礼茜はいつしか都市伝説化した存在となり「黒女神」と呼ばれるようになりました。 そんな茜が受けた仕事の依頼人が良太の兄だったところから、2人の縁が始まります。 良太はもとメガバンクの行員でした。融資を通して誠実に事業に取り組む経営者を支えたいという思いから選んだ職業でしたが、そのような公益精神の欠片もない企業体質に失望して退職。石川県庁付属の行政機関「いしかわ金融調査部」の金融関係の相談員に転職します。 金融面で困りごとを抱えている人の助けになればと就いた仕事でしたが、クレーマーたちの暇つぶしの相手が大半で、虚しい日々を送っています。兄の正弘から「黒女神」との交渉に立ち会って欲しいと電話があったのはそんなときでした。 地元で小さな繊維会社を営む正弘は堅実な経営手腕の持ち主でしたが、国内の繊維業が海外製品に押され衰退するなか業績悪化を止めることができません。 社運を賭け新事業に切り替える決心をするものの資金が足りない。そこでツテを辿って「黒女神」にすがることにしたのでした。そして交渉当日……。 というのが序章の内容です。本作のミソは茜と良太のキャラ設定にあります。 第一印象は冷淡な茜と温情家の良太。正反対に見える2人ですが芯の部分は共通しています。 雨の日に傘をさすことを忘れない。そして目の前にいる傘のない人には傘をさしかけずにいられない。 これが茜の拠って立つ信条です。 実際、茜が引き受ける依頼は基本的に、困難が降り掛かっても自分でできることは何でもしようとする人からのものです。それでも力及ばない人のサポートなら、せずにはいられないのが茜なのです。 そして良太も、銀行員時代からそんなサポート精神に溢れていました。投資のプロでも何でもなく茜のビジネスに直結する能力を持たない良太を、茜がパートナーに選んだ理由はそこにあります。 序章での2人の出会いが印象的でした。 茜は良太の誠実なサポート精神を気に入ったし、良太は茜の冷淡に見える対応の裏にある温情に気づきます。出会うべくして出会った2人。だからこそ正弘に対し、茜が報酬として要求したのが良太の協力だったのです。 2人はいくつかの依頼をこなすうちに呼吸が合うようになっていき、やがて意外な転機を迎えます。実にドラマチックな展開です。 黒装束に身を包み、そっけない態度を取りつつ、自助努力を忘れないクライアントには最善を尽くして応える。ブラックジャックのような投資の女神・ニ礼茜。 純情で正直なため駆け引きには向いていないけれど、本筋は決して外さない。ピノコのような最良の助手・百瀬良太。 魅力的な2人の主人公。 続きが読みたい。3作目ができないかなあと切に願います。
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看守の流儀著者の一作目 ちょっとそこまでと思わずにはいられないとこもありつつ…でもキャラが立ってて伏線回収もしっかり雨の日に傘を貸せる人間でありたい。
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