商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2017/01/25 |
JAN | 9784041046128 |
- 書籍
- 文庫
老いと収納
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老いと収納
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商品レビュー
2.9
25件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
群ようこさんの作品。 私は滅多に読まないけれど、なんとなく「老い」と言う言葉に引っかかり、おそらく軽い読み物だろうなと思った。その時は軽いものこそ読みたかったので手にした本だ。 いろんな人が言及しているように、断捨離の話なのかと読了してから疑問だった。 もちろん断捨離のことから始まる。 親の介護や何やらする年齢からすれば、本当に大変なことが、細かなことが多いのだ。 そして、いつだかある画家に、自分が大事にしているものって家族でも価値あるものとは思われず捨てられることも多いのを見てきたからと、聞いていた私。 まさかご遺族を前に、その作品は!とは言えるわけもなく容赦なく捨てられる。 その時から、大切なものってなんだろうと、しかもいまだに答えは出ない。ある先生は「本というのは邪魔にはならないから」と、ボンボン送られたこともある。もちろん私的には収納から溢れ、何ともな気持ちだった。 しかし、その先生もいなくなれば、その本というより、多くの先生との思い出がそこに重なる。 それを捨てたい、スッキリしたいとは思わないのが中年以降の人の悩みではないだろうか。 相手がもう手の届かないところにいる、唯一の心のつながりのような。 断捨離をして鬱になる人がいるという本は以前読んだことがある。 群さんは、迷いながらも着々とやっていると思う。 しかし、我々世代に重くのしかかってきた部分、断捨離の部分ではなく、その介護や兄弟たちとの悩ましい関わりやらやりとり。 割り切れるものではないからこそ、考えさせられた。しかも百人百葉のことである。 軽いエッセイのつもりで読んだが、なんだか身につまされ、悩みは深くなった気がする…。 ただひとつ。やはり身軽であるのは、大切だ。 だから結局、高峰秀子のように、トロフィーもバッサリ捨てるようなことは大切かと思う。 子供がいないからこそ、思い出のあるものも、自分一人のものだから、心にしまって物は捨てた方が、もしかすると頭には深く広く思い出が優しく包んでくれるような気もするので、今年残りの日々でどんどん捨てたいと思った。
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私も断捨離しているので、楽しく読んだ。しかし、私だけでなく誰しも捨てられないものをたくさん持っているんだなぁ、と安心していいのか。 群さんは自分の物だけ片付ければいいのだから、そこは羨ましい。
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まさか片付けながら本を書いたわけじゃないと思うけど、そんな雰囲気で書かれてる。物書きってすごい。 自分は物が相当少ないから、全く違う生き方で、ひとつひとつのコメントが面白い。読み終わったら、悪い意味ではなく物を捨てたくなる。断捨離楽しそう。 でも箇条書きみたいで、読んでても目が滑...
まさか片付けながら本を書いたわけじゃないと思うけど、そんな雰囲気で書かれてる。物書きってすごい。 自分は物が相当少ないから、全く違う生き方で、ひとつひとつのコメントが面白い。読み終わったら、悪い意味ではなく物を捨てたくなる。断捨離楽しそう。 でも箇条書きみたいで、読んでても目が滑る……。
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