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対岸へ。 オーシャンスイム史上最大の挑戦
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対岸へ。 オーシャンスイム史上最大の挑戦

ダイアナ・ナイアド(著者), 菅しおり(訳者)

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対岸へ。 オーシャンスイム史上最大の挑戦

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 三賢社
発売年月日 2016/12/01
JAN 9784908655043

対岸へ。

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商品レビュー

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2024/01/23
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映画「ナイアド」を去年末にnetflixで観て色々知りたい事があって図書館で借りて読みました。 20代で何故マラソンスイムを引退し60代で復活したのは何故か。その泳いでいなかった期間は何をしていたのか。何故復活できたのか?(特殊退室なのか?)など疑問がうるさいほど頭に湧いてきたのです。 最初のハバナ→フロリダ遠泳横断を20代で後半、そして時代は1979年だった。キューバがまだアメリカと国交状態が宜しくないから続いての許可が出なかったのだ。彼女はスポーツ番組のリポーターやジャーナリストとして世界を飛び回る日々を送る事になる。 彼女は自ら語るには50代までは彼女の原動力は怒りと反発と自分の能力を証明したいという衝動だったという。自分を性的に弄んだ人物を超えたいと言う思い、性的被害者に終わりたくないと言う思いが強かったと言う。 それが昇華されたのは彼女の場合は60代になる。彼女の思いを変えたのは母親と弟の死だったと言う。 彼女の内面は意思の力の勢いと若い時には受容する心がその調和が彼女の今の強さを作っている。彼女にとっての60代の挑戦は優しさと調和に浸る事ど同義である。 彼女の特筆すべき特質はその意思の力だろう。マーティンポーラスという精神医学者はナイアドが不快に耐える力、ストレスの力がずば抜けているというテスト結果がある。加えて20代よりも持久系アスリートとして優れてまた体質、免疫の面でも上回っていたいると述べている。 世の中のスポーツは格闘技にしても野球にしても瞬発系のスポーツが多くその多くは30代で引退する。だが彼女はマラソンスイマーであった為に60代でも進化し続ける事が出来たのだ。条件はあるけれど歳を取っても全てを諦める必要はないのだ。 彼女は5回目の挑戦、64歳で180kmを52時間54分で泳ぎきってしまう。だがこのプロジェクトは毎回一億以上のお金がかかり、そしてこのプロジェクトを支えてくれる人達は無給で奉仕している。 コスパや経済性で考えればこんなプロジェクトはとても進行出来ない。だって潮流を考えれば成功確率は専門家によると2パーセントなのだ。だけど自分に「対岸」が心に見えているならば諦める必要はない。挑戦は他人が何といおうと自由なのだ。失敗覚悟で挑戦し続けるのも又素晴らしい人生なのだと思う。だって人生はコスパでなく等しく生と死と老いがあるのだから。人生を愛する事、それが彼女が平凡に過ぎて行く事を頑固に拒否する要因なのだ。 勿論科学や生物への知見が1979年より進みクラゲ、サメ、塩の流れについて知ることが増え彼女の人柄も成熟した事によりサポートの質が上がるのも成功の大きな要因だろう。 偉業を達成した言葉 「1 何があろうとも決して諦めないで。 2 夢を追うのに遅すぎる事はない。  3 これは個人競技に見えるけどチームのスポーツ」 このダイアナ・ナイアドの言葉の意味合いはこの本を読む事で又深みを帯びてくる。

Posted by ブクログ

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