商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 幻戯書房 |
| 発売年月日 | 2017/01/01 |
| JAN | 9784864881111 |
- 書籍
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低反発枕草子
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低反発枕草子
¥2,640
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
タイトルが気になって読んでみた。 ゆるい日常の「枕草子」でもあり 世の中にちょっと「低反発」した随筆でもあり。 高村光太郎の足跡を訪ねる旅と その想いを綴ったところがいいなぁ。 古式ゆかしき、昔ながらの聖地巡礼ですね。
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- ネタバレ
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低反発枕というのがあるのですね。詩人・作家・エッセイストの平田俊子さん「低反発枕草子」、2017.1発行、小気味よいエッセイ集です。著者の感性に拍手! 読みやすかったです。
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タイトルに負けた。 タイトルだけで読みたくなってしまう本がたまにあるが、まさにこれがそれ。 平田俊子さんのお名前は聞いたことがあったが、読んだことはなかった。 低反発枕も枕草子もみんな知ってるのに、なぜ今まで結びつけた人がいなかったんだろうか。 しかも、ただの言葉遊びにとどまらず...
タイトルに負けた。 タイトルだけで読みたくなってしまう本がたまにあるが、まさにこれがそれ。 平田俊子さんのお名前は聞いたことがあったが、読んだことはなかった。 低反発枕も枕草子もみんな知ってるのに、なぜ今まで結びつけた人がいなかったんだろうか。 しかも、ただの言葉遊びにとどまらず、枕草子の観察力と知性とユーモア、そして清少納言のいけずな性格と比べたら、私はそれほどではありませんよ、というようなメッセージまで伝わるではないか。 岸本佐知子さんのようなぶっ飛んだエッセイかと思って読み始めたら、意外に普通で、なんだそうでもないじゃん、と思ったのだが、だんだんじわじわと効いてきて、真ん中頃にはいやぁ、この方かなり好きだわ、と思うに至った。 優しさと意地悪さ、センスとナンセンスのバランスがいいというか。 自分が教えている大学のキャンパスに馬がいるのに驚くのは普通だが「ちゃんと入試を受けて学生になった馬なのか。」(p141)とか、25年前に死んだ飼い猫のことを思い出し、「五年とちょっとしか生きられなかった。生きていたら今年で三十歳だ。猫の寿命は長くて二十年ほどらしいから、生きていたとしても死んでいるだろう。」(p164)とか、書けるものではない。生きていたとしても死んでいるなんて、内田百けん(門がまえに月)みたい。 高級チョコレートをもらって食べたら大変おいしい。「この人との仕事は頑張ろう。」って、なかなか素直に書けない。普通は。そして「おいしいものの欠点は、すぐなくなってしまうことである。」(p219)。「なくなる」でなくて「なくなってしまう」というところが上手い。 平田俊子さん、また読んでみたい。
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